サンシャペル Sainte chapelle


今更教会も見飽きてきたしな、などとけだるいことを考えていたが、某パリジャンのCFOが幾度も「あそこは素晴らしい」と連呼していたのでサンシャペルを見てみることにした。



ルイ9世(聖ルイあるいは聖王ルイ)が1239年から収集し始めた荊冠、聖十字架のかけら、聖血や墓石などの聖遺物を納めるために建設を命じたものだそうで1248年の4月26日には献堂された記録が残っているらしい。13世紀に石造りでここまでのステンドグラスを施した教会を作っていたとは。そしてここまで見事に残っているとは。


彩の少ない時代にあって、この聳える堂宇一面の鮮やかなステンドグラスはこの世のものとは思えなかっただろうな。神を感じさせる舞台装置足りえたのだろう。圧倒される。



そう、こんな薄暗がりの金色の鈍い光沢が良い。そしてくすんだ青も良い。