Planet3rd

企業に経営されている資本力と、洗練された運営が透けて見える典型のような大規模カフェ。


週末はスタッフが6人も入っている。テラス席14席、室内40席。



テラス席は喫煙可、犬連れ可。犬には水も出してくれる。床にはリード金具も付けられており、設計時から意図的に犬連れを歓迎した設備となっている。


内装は70年代アメリカンとでもいうのだろうか。カラフルでゆるくてオシャレ。


調べると京都の伊右衛門カフェ、南青山の246カフェも同じ系列運営。会社の設立は2001年だが最初から資本金2500万円、現在は2億円を超える。ルミネなどの商業施設の出店が多かったことからも相当強固な基盤を持っていると思われる。


店長や主力店員はきちんとした社員で福利厚生もしっかりしているのではなかろうか。店員の多くはバイトだと思うが生き生きとしていて余裕も感じられる。研修もマニュアルもしっかりしているのだろう。


今にして思うと学生時代にこういう店でバイトをしてみたかった。学生当時にはこんなカフェで食事をしたり、珈琲に日頃から500円も払う金などなかったし、こんなカフェで働くなどという発想がなかったのが嘆かわしい。


ソーセージとキャベツの付け合わせは570円。かなり太めで辛味の効いた酒に合うソーセージは満足感も高い。他にはパスタ、ピザ、グリル系のメニューなどカフェらしい。どれもそれなりに美味しいのではないかな。珈琲やエスプレッソも際立ったこだわりはないがそれなりの上等な機械を入れて提供している。メニューは本社で開発されるのだろう。


席の配置や照明の明るさに至るまで試行錯誤と経験に裏付けされた意図と根拠があると思われる。カジュアルなカフェの印象とは裏腹に利益の出る運営ノウハウの集積。


土曜日の夜、閉店2時間前の23時の時点で9割の席は埋まっており、ほとんどの客が食事をし終わった後は酒を飲みながら友人知人と話をしている。高円寺駅から400m離れた人の流れから外れた立地にありながらこの集客力はすごい。


世界観に魅了されたり、何かに思考を触発されて夢想が広がることはないけれども何から何まで無難に快適なのだよな、こういう店は。カフェ業を学べる店なのではないかと思う。