父子旅

初めての父と子の二人旅。熱海から京都に向かうルーマニア人の友人カップルと別れた後は二人で散策してのんびりと鈍行で3時間かけて帰ることにした。


嫁さんが入院している際に実家、横浜の家と病院を泊まりがけで父と子で幾度も往復したけれども、それは旅ではなかった。


今回、泊まりがけで観光目的で出かけたのは初めてであることに気付いた。温泉に入るにも、散策するのにも、食事に行くのにも不都合はなく息子だけでなく自分も楽しめた。夜はうるさくすることもなく、眠りも深い。家にいる時よりも我儘を言わない気がする。外の刺激に関心が向かうからかもしれない。


いつも目を離せないという制限はあるけれども、個室を取れる限り、父子で宿をとって観光することはもう十分可能なまでに成長したのだな。思わぬところで息子の成長を実感した。


巷では男旅とか父親旅というらしい。オムツが取れておねしょもしなくなる4歳が一つの目安らしい。オムツが取れてないトイレトレーニング段階での旅はお尻拭きやらオムツやらで荷物が膨れ上がるので少し難儀したが十分可能だ。今後はさらに楽になっていくということでもある。要点は兄弟姉妹がいても父と二人だけで旅をして過ごすことらしい。朝起きて寝るまで父を独占する。父もその子だけと向き合って旅をする。


幸い、父子だけで寝食を共にする経験が既にあるので子供が母を寂しがって泣くだとか、父親旅の苦労談に上げられるようなことは無かった。


年に一度の父子旅を毎年の行事にしたいな。むしろ半年に一度はしたいぐらいだ。弟が大きくなったら別々に行くから半年に一度になるか。悪くない。嫁さんが家事から解放される母一人旅なんてのも定例化したら良いのだろう。もちろん、家族全員での旅行だって行きたい。夢が広がる。妄想は得意だ。



電車で2時間程度の距離で駅から歩く距離がさほど長くない場所。

  • 鎌倉 亀時間に泊まり、弁財天の古民家カフェや切り通し散歩でぶらぶらし、さらには江ノ電に乗って江ノ島水族館まで足を伸ばしてミッドナイトアクエリアムを楽しみ、江ノ島観光をして帰るなんてことも可能だ。
  • 秩父鉄道蒸気機関車に乗りに行く一泊旅も楽しんでくれるに違いない。
  • 奥多摩の民宿なんてのもどこか良さそうな宿がありそうだ。茅葺の宿坊「宝寿閣」か骨董集めが趣味の女将が切り盛りする「南山荘」に泊まって御岳山を歩くのも良さそうだ。渓流釣りも楽しめる。
  • 勝沼まで足を伸ばしてしまうのも手かもしれない。
  • 浅草のtocoは残念ながら7歳以降。
  • 益子の陶芸窯を訪ねる小旅行は高円寺で陶芸を経験させて興味を確認してから挑んでみたい。
  • 新島へフェリーで一泊旅なんてのも小学生ぐらいになれば挑みたい。


新しい可能性が開けてきた気がする。ひたすら移動しながら見聞して周遊するような旅ではなく、目的地でのんびりする滞在型の小旅行が合うように思う。