内玄関建具

大正から昭和初期に作られた檜製の千本格子戸を仕立て直して使っている。


冬に向けて暖気が逃げにくくなるよう、格子戸に障子紙を貼ってみた。ちなみに子供が小さいこともあり紙ではなく強化和紙でPETフイルムの芯材の両面に和紙をラミネートしたものを用いた。破れることはないが調湿作用は無いと思われる。


青海波の紋入り障子。和が強くなりすぎたかもしれない。障子紙を貼らない格子戸そのままの姿が一番美しいと思うのだが、全面を単に白障子にするのならば、玄関であり家の顔でもあるのだから多少の飾り気も悪くなかろう。


更に気を使うとしたら青海波は最下段だけで良かったかもしれない。格子戸の下部にグラデーションで消えていく青海波がほんのわずかだけ認められるほうが抑えが効いていて良かったか。現状だと、青海波でござい、という主張が過ぎるように思えてきた。


風を通したくなる春になったら障子紙を取ろう。冬限定の仕様ということで良しとしよう。