やばい。高円寺がますます好きになる。
1年ほど前に開店したという「高円寺メタル飯」。料理勉強家でブログで人気を博し、メタル飯の本も出されているマスターが満を持して独立開業された店。
店内にはメタルが常時、マーシャルのスピーカーから流れ、壁にはメタルバンドメンバーが描かれた最後の晩餐の絵。中央に坐するは、オジーだそうだ。
入店早々、マスターに和かに「メタラーですか?」と聞かれて「いえ、メタラーではないのです」と正直に白状した。「あ、でも中学高校の頃はイングヴェイとか聞いてました。コンサートに足を運ぶほどではないですけど」と付け足す。「それなら十分ですよ〜。メタル知らないとメニューとかわからないかもしれないので。。。」排他的なわけではなく、気遣いだった。
内装は数件隣のカフェCITYと似ている。壁の六角形レトロ調タイルが両店とも同じだ。椅子も同じメーカー製であることに気付いた。兄弟店か何かかと聞くと、開店時期も重なり意気投合して、メタル飯のマスターがタイルを分けてあげたのだという。そんな経緯からカフェCITYの焙煎珈琲をメタル飯まで届けてくれることも可能。
人気DEATH! メニューの中から「PANTERA鎌首ナポリタン」を頂いた。仕上げにギブソンフライングVギターの形をしたチーズ削り器で高速演奏してチーズを振りかけてくれる。「これがやりたいだけだったりして」。マスター、かなりお茶目だ。
全て大盛仕様ではないか。そもそもナポリタンという時点で洗練した味というのではないかもしれないが、期待通りの洋食屋のナポリタンの味。
あっという間に店内は満席。全員がメタルTシャツを着ていたが、疎外感は感じず。不思議と雰囲気と居心地のよい店だった。
イングヴェイ好きには「イング米(ベイ)マルメステーキ」というメニューもある。次は「ブラックサバ酢」あたりを試してみたい。
メタル飯で食べた後にCITYで珈琲を飲んで帰るという店ハシゴが良さそうだ。