高円寺麦酒工房

 

住宅街の中に突如出てくるマイクロブリューワリー。小さなタンクで店を回す程度のビールを作っている。

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しかし、美味いんだ。そして悩ましいことに、行くタイミングで同じ銘柄でも味が違う。ジョッキ一杯400〜600円というのも安くて有難い。

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前回、オーストラリア人夫婦を連れて来た時に「石狩ホワイト」が冷えてキレが良くて軽くて爽快だった。それが飲みたくて今回、再訪したのだが同じ石狩ホワイトも熟成が進んだ苦味があり、温度も少し高く、別の美味さがあるものの前回の爽快さはなかった。芳醇。
 
季節ごとに流行りのIPAやらヴァイツェンやらたくさんの種類が入れ替わり、ホワイトからダークまで、ピルセンからラガーまであれこれあるので飽きない。

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チリコンカンが熱々で最高だった。熱々のポテトフライの上に熱々のチリビーンズとチーズ。軽くドライなビールに合う。夏に合う。

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ミミガーは少しベーコンのような脂濃さがあって、コリコリとした柑橘の効いた爽やかな味を求めていたので期待ハズレ。若い人がもっとガブガブ呑むアテには良いのかもしれないが、おっさんの腹には重い。
 
住宅街のど真ん中にあるからか、閉店は21時までと早い。騒ぐのが目的の店ではなく、美味しいビールを節度を持って愉しむための店と言える。
 
なんというか、あることで街の価値が上がる類の店だと思う。街の宝。