高円寺らしいサブカル。死肉の服屋 チョコレートチワワ

 

 高円寺南口、PAL商店街から東に1区画ほど入った裏路地になんともインパクトのある店を見つけた。

 

店の名前は「チョコレートチワワ」。1998年に開店した古着屋なのだが進化し続けた結果、死肉系ファッションも扱っている店となっているようだ。

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店頭には刺激の強い椅子が置いてある。内臓椅子と呼んだらいいのか、死肉椅子と呼んだらいいのか。座ると突起が適度に刺激してくれて気持ちが良いのかもしれん。白い服を着て座ると赤く色移りしそうだ。製作者は作るのも楽しいのだろうが、観る人に「うわ、気持ち悪い」という反応をされるのも楽しいのだろうな。死んだ虫を象った陶器鉢を作っている小生にはなんとなく想像できなくもない。一部の人には「気持ち悪い」は褒め言葉になりうる。

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ゾンビロリータというバンドを初めて知った。「ハードコアメルヘン おとぎの国は無慈悲だわ」というサブタイトルに味がある。結構人気のあるアンダーグラウンドバンドらしい。世の中にはゾンビメイドカフェなんかもあり、ゾンビ化し、流血し、腐食し、包帯を巻いた可愛い女の子を愛でるという嗜好があるようで、かつ案外愛好者は男性よりも女性に多いようだ。メンヘラ系、包帯系の延長なのだろう。私は甘いものが好きだし、日本酒も好きだ。そんな私にとって日本酒ケーキは一粒で二度美味しいのだが、日本酒好きに甘いものが苦手な人は多く、甘味好きに日本酒が苦手な人は案外多かったりする。それと似た構造で、ゾンビ死体系が好きだし、なおかつロリータメイド系が好きな人にはゾンビロリータやゾンビメイドはピンポイントな希少性のある世界観なのかもな。

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それにしても店頭のガチャガチャが「バラバラ死体」に「世界の奇形児」ですか。首尾一貫している。「世界の奇形児」は品切れ中のようだけど、最小生産ロットはいくらなのだろう。次回生産に踏み切るほどのバックオーダーはいつたまるのかね。生産工場で「はい、今月は奇形児の注文が入りました。色塗装が細かいので頑張りましょう」なんて号令がなされるのだろうか。ちょっと悪趣味が過ぎる。こういうのがプレミアムがついてこういう店で売られるようになるのだろうか。

 

ナンバーワンよりオンリーワン」という言葉が頭に浮かぶ。この巨大人口を抱えた東京においてはこのぐらいニッチに先鋭化したほうが生き残れるのかもしれない。

  

 

多肉植物の珍奇な形状を愛でることに特化した全作手作りの陶器鉢

・蟲好き、多肉植物好き、双方を満たす蟲型陶器鉢

私が掘り下げたい分野はゾンビメイドやゾンビロリータより市場は大きいと思うのだがどうだろう。駄目か。。。