キングオブ銭湯と名高い北千住のタカラ湯。いつかは行きたいと思っていたが、ついに行く機会に恵まれた。
宮大工の手によるものであろう、王道派の豪壮な銭湯建築。京都の船岡温泉を思い出す。
船岡温泉のような折り上げ格天井の風格ある脱衣室は無いが、その代わりにこの雅な日本庭園を眺めながら火照った体を醒ませる広縁がある。池には錦鯉。浴室内の富士山のペンキ絵が見える。
この風情、堪らんな。
冷えた珈琲牛乳をグビグビと飲んで、錦鯉を眺め、メダカ水槽を眺め、風鈴の揺れる様を眺め、爽風に心を軽くして、暖簾をくぐって銭湯を後にする。リセット完了。