盃と猪口植木鉢

3年ぶりに陶芸を再開しているのだが、要領が悪くて嫌になってしまう。5つの素焼きの品に釉掛けするだけで3時間が終わってしまった。


先生があれこれ長石やホタル石、マグネシウム、チタンなどあれこれ持ってきてくださったのでそれを見て皆でああだ、こうだと雑談に時間を費やしてしまったことも大きい。


以前通っていた陶芸教室は釉薬も程よく水で希釈されたものが用意されていたのだが、こちらではどの程度の濃さにするか水加減も自分でやらないといけない。工夫の余地が大きいことを喜べるが、失敗する可能性も高い。



左の盃は成形は赤2号土を轆轤で水挽き。薄く挽けたので、さほど削っていない。それなりに上手くできたように思う。渋柿釉を漬け掛けした上にそば釉を筆で塗ってみた。二つとも赤い鉄系の釉薬なので、どこが渋柿でどこがそば釉か判別できない。そば釉は厚く塗らないと結晶が出てこないらしいが、期待するような黒茶に黄土色の斑目が出てくれるだろうか。そもそもテストピースの「かき」と「渋柿」が同じものかどうかすら誰も知らない状態。本当に出したい色を模索するには何十種類も配合を変えたものをテストピースに掛けて探求していくしかないのだろうな。趣味でやるには膨大な時間がかかる作業だ。


何か模様でも描いたら良かったか。



右の猪口は底に穴を開けた植木鉢。赤2号土の轆轤水挽きなのだが、素焼きで驚くほど歪んだ。何故だろう。鎬の厚みにムラが有った為に歪んだのか。


リトープスを植えたい。表面の凸凹を拾って薄く下地の土肌が透ける感じが好きで、辰砂を掛けた。酸化焼成する予定。