球体鉢

本焼きが終わっていた。

 

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蕎麦釉薬を掛けた球体鉢。自分の中では均一で綺麗な陶器ではなく、有機的な焼き上がりにしたいというマイブームがある。これもそんな作品。

 

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こんなに蕎麦釉の結晶が析出して黄色が出るとは思わなかった。他の釉薬と混ぜることなく、蕎麦釉薬だけなのにこれだけ表情が複雑になるとは。赤土の鉄分によるものだろうか。かなり厚掛けしたこともある。

 

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割れ目の淵に塗ったマンガンが適度に流れてくれた。対流紋は好みだ。薄くしか釉薬が掛かっていない箇所は土肌の布目が見えている。

 

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蕎麦釉の結晶がまるで地衣類のようでもある。

 

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全体で見ると、そこまで黄色は派手ではない。緑が映えるかもしれない。さて、どう多肉植物を植えこもうか。若緑や緑蛇のようなクラッスラ系を半球の隙間に植えたい。

 

根張りを考えると春先まで待つのが肝要か。