冬虫夏草 団子虫鉢

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陶芸初め。えいやっと一気に造った、団子虫を苗床に育つ冬虫夏草を模した植木鉢。団子虫は虫ではなく甲殻類だし冬虫夏草は寄生しないとか、そういう不都合な事実には目を瞑る。


冬虫夏草の「異質な生物個体が生を引き継いでいく」象徴的な姿に言葉にならない魅力を感じるのだよ。


単純化と作り込みの塩梅がいつも悩ましい。

 

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 底には水抜きの穴を3つ開け、腹脚がついた腹は蓋のようにして取り外し可能に造ってある。

 

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 トルコ青結晶釉の有機的で黴たような風情を再現したいと思う。下地に白土を使うとその部位だけ綺麗な白と緑が現れるので今回も部分、部分に白信楽土を塗ってみた。

 

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真横から見てみたところ。あまり細部を作り込んでも釉掛けすると隠れてしまうからざっくりとしたままだ。 もっと直線や曲線を綺麗に出したほうが良いようにも思うが、本物と見紛うようにしたいわけではないのだよな。土っぽさも現したい。塵でできていて塵に帰るものだという。。。どこか一部が風化して崩れている表現にしても良かったかもしれない。


「月世界」や「小人の帽子」のような群生型のなめこのようなマミラリアを植え込みたい。

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もう一匹。こちらはさらに閉じて丸まっている状態。雌雄ということにしておこうか。判別できるように生殖器まで作り込もうと思ったが止めた。隙間が狭く、内側に腹脚が混み合っているので、植えづらそうだ。


成長が早く、ヒョロヒョロと茎が生えてくるような多肉植物を植えたい。


蝉、団子虫と造って次は何だろう。黄金虫かね。天道虫というのもありかもな。