- 江ノ電の眺められる甘味どころ
- 江ノ電の眺められるカフェ
- 江ノ電を横切って鳥居をくぐる神社
- 江ノ電の描かれた御朱印帳
- 気分転換に海と砂浜と江ノ島と富士山
- 最後に非売品の江ノ電グッズを頂く
- そんな鉄道好きの大人も子供も愉しめる1日コース
藤沢、鵠沼、江ノ島、稲村ガ崎、長谷、鎌倉の各駅でスタンプラリーの台紙にスタンプを押すと非売品の江ノ電ゆるキャラ「えのん」のハンカチタオルが貰える。そんな1日フリーパスを600円で購入して藤沢駅から出発。
途中、通行人や車が入り混じる区間があってほのぼのとする。都営荒川線のような路面電車としての一面もある江ノ電。
早朝ならば稲村ガ崎で降りて、線路沿いから江ノ電を間近で眺められる「ヨリドコロ」で7:00〜9:00の間に注文できる朝食を食べるのもありかもしれない。そしてその後、駅から数分の距離の海に出て、運が良く天候に恵まれれば江ノ島と富士山が眺められるかもしれない。
長谷駅で降りて殆どの人は長谷寺や鎌倉大仏を見に行くけれども、電車好きの子連れならばここは御霊神社へと足を伸ばしたい。
何せ、踏切を渡って参拝するという珍しい神社。探せば紫陽花などの季節の花と江ノ電、鳥居を収められる絶好の写真構図が見つかるはずだ。できれば額縁に入れて飾れるような、神社と江ノ電と息子の写真を撮りたかったが息子に何枚も写真を撮らせてくれるような辛抱は無い。一瞬の好機をモノにできる腕が無いと難しい。
ここの目玉は江ノ島電鉄の描かれた、参道から鳥居を眺めた構図が織り描かれた御朱印帳。折角ならば鎌倉三十三か寺巡礼や鎌倉七福神巡りはこの御朱印帳で集めたら良いかもしれない。猫の後ろ姿がいい味を出している。
達筆。書道としての優劣は知らないが、デザイン性に優れた御朱印の崩しは好きだ。随分と若い女性が書いて下さった。書道部や書道で志す若い人の定番人気バイトだったりするのだろうか。
鳥居のすぐ前をまた江ノ電が通り過ぎていく。参拝者にとって踏切と線路がもう一重の結界のように感じる。踏切の手前という俗世に踏切の奥の神域。
ここら周辺の町並みが面白いのが踏切を渡らないとたどり着けない玄関を持つ家がちらほらとあること。立ち入り禁止と言われてもね。友人の家を訪ねに行くのも少し緊張する。家人が徘徊老人にでもなったら生死に関わる。
幼稚園の先生が家庭訪問する時はどうするんだろうね、引越しする時は引越し屋さんは電車が通るたびに作業を止めないといけないかもね、と好き勝手に想像を膨らませたお喋りを息子としながら歩く。
和田塚駅に到着。プラットホームに降りてすぐ、線路の前に木造の古めかしい茶屋がある。
本当に柵も何もない。ボケっとイヤホンで音楽を聴きながら出たら危ない。そのぐらい生活の中に電車が溶け込んでいる地域だということでもある。
甘味処「無心庵」から眺めた江ノ電。
店内は落ち着きのある和室で古いながらも清潔で冷房が効いていて真夏日にはありがたい。
伝統的なあんみつや汁粉が中心。この高台の器が貫入が細かく入った深い青緑色で綺麗だった。高杯多肉鉢を量産したくなる。
糖分も補給して再度、江ノ電に乗って移動。鎌倉駅で降り、杉本寺や報国寺を回った。
八幡宮周辺や鎌倉駅までの間には飲食店も多いが混んでいる。本日のテーマは江ノ電を満喫し尽くすことだったので、また長谷駅に戻り、これまた長谷駅から徒歩数分の駅裏手にある線路沿いカフェへ。
カフェの軒先に座ると、もう駅が見える。
タコライス1100円。まあ、鎌倉価格だけれども江ノ電ビューだし、他に客はおらず落ち着けたし、普通に美味しかったのでよしとしよう。
大仏ビールを飲みながら、目の前を行き交う江ノ島電鉄を眺める。ちなみに大仏ビール、日本酒「天青」の蔵元である熊澤酒造の売り出している湘南ビールの1製品でなかなか暑い中で飲むのに重すぎず爽やかで美味かった。
さようなら。君のことは忘れないよ
カールおじさん
もうすぐ見納め。
江ノ電沿いの見所はどこも駅から近いので、さくさくと回れる。鎌倉駅から杉本寺などを回った時間も含めても10時から14時までの合計4〜5時間ほどだから幼児の体力でも無理が無い。大人だけならば稲村ガ崎の温泉に入るなり、もう少し長居できるだろう。
大人が幼児に付き添っても愉しめるし、大人だけでも愉しめるコースなのではないか。