これはレッドスネークカモーンというのだっけ。このコブラ、毒はあるのだろうか。万が一でも噛みつかれたら笑えない。君子危うきに近寄らず。
牛が我が物顔で闊歩し、
山羊は車に煽られながら小走りし、
駱駝は労働拒否。
犬は戦力外。
猿は人間を観察しながら着かず離れず。
ああ、インドに来た実感が湧く。
まだまだ貧困が多いこの国で生活環境にこれだけ野放しで動物が多いのはやはり菜食主義者が大部分を占めるからなのだろうか。
どこに向かって歩いているのかわからないこの牛もどこかの家庭の所有物だという。全く管理されてないように見える。
もしこれが中国だったら気付かぬうちに捕獲され食べられ、売られ、周辺から動物はいなくなってしまうのではないか。どうなのだろう。
日本では、置き忘れたスマホや落とした財布が警察に届けられるなどして戻ってくることがあるのが外国人にしたら奇跡のようで日本人がモラルが高いだのなんだの言われることがある。
しかし食うに困っていない日本人が多い中で、せいぜい数千円、運が良ければ数万円程度の現金と使えば足がつくクレジットカードを盗まない良識よりも、食うに困っている人達がバラせば足のつきにくい牛や山羊、鶏、豚などがそこら中をうろつきまわっていても誰も勝手に捕まえない良識のほうが節制があるように感じてしまう。
「こら、見せもんじゃないよ」
交通ルールが皆無のようなこの国でレッカー移動されている車に遭遇。警官と思しき人がいるので故障車の移送でもなさそうなのだけれども、どうなのだろう。わからないことだらけのインド。