一ヶ月半ぶりの陶芸。
豆鹿の頭骨標本を写して作ってみた。
そのまま精確に立体に写せば良いかというとそうはいかず、石膏で型抜きする為には一方向から抜けるように形を調整してあげねばならない。
目や鼻もくり抜いてしまうと石膏型を抜けなくなってしまうので敢えて塞いだ形にしている。
そこにカリ石鹸水溶液というものを離型剤として塗ると石膏が抜けやすくなる。原型は素焼きしなくても良いらしい。乾燥して縮んだ型から取らずに済む。
角の穴も頸部の穴も一旦、土で塞いだ。象った後にくり抜かないといけない。頸部は水遣りの為の穴とし、角の穴から植物を生やしたい。
頭蓋骨には施釉した陶製の角を差し込めるようにしても面白いかもしれない。
同一形状で作るので何パターンか作りたい。
白化粧 スポンジで施釉
黒: マンガン窯変
茶: 表面焦がし
緑: 辰砂
先生が石膏型の割り方を描いてくださった。素人が初めて石膏型に挑むには難易度のかなり高い形状。上部、左右、底の4分解で構成することになる。
取り敢えず型を作る材料も石膏も足らないので今日はここまで。初めての技法は取り組んでいて楽しい。
時間が少し余ったので余り土で鉢を作った。
胴は微細なヒビが無数に入って土っぽい陶肌。
菊練りの途中だったものを上部だけ切り落とし、胴をつけたもの。穴は大きくして剣山なりを置けるようにしたい。しかし口が大きいのはなんだか野暮ったい。轆轤で挽いた口を取り付けられるようにしよう。
ここをこうして、こうして、こんな感じで底と胴の継目を補強して。ドベも使わず雑に拙速に作っていく。どうせ、内側にも釉薬を掛ければ大丈夫だろうとタカをくくっている。ものの20分で成形完了。こんなんで大丈夫だろうか。土をもう少し締めた方が良かっただろうか。5mmのタタラは少しばかり薄い。乾くまでに蓋の重みで歪んでしまわないか心配になる。