高円寺駅の北東、庚申通りと並行して南北に走る「あづま通り商店街」も特徴的な街並みなのではないかと思う。
ハティフナットを中心として北欧風、童話、可愛らしい小物や手芸を売る雑貨屋が集まっている。さらにはその奥にアンティーク雑貨屋が点在する。
可愛いモノ好きの女子に人気の少しばかり落ち着いた商店街という印象。
2017年にできた「ごはんや蝶」。酒の進む塩分の多く脂っこい食事処が並ぶ他の商店街とは対照的に、日常食の定食を品の良さそうな叔母さまが作ってらっしゃる。
景観におけるアクセント、あるいは商店街のシンボルとして是非、末永く残して欲しい街角の古民家。どうやら版画販売をしているらしいのだが詳細不明。
「TOO ticki」という北欧文具雑貨屋。
ムーミンで森ガールで
電車に乗ってわざわざ食べに来る女子も多い、インスタ映えのする内装と食事とスイーツの店「ハティフナット」。子供の為のものを大人が楽しむという典型。
「Amleteron」というこれまた北欧風文具雑貨店が並ぶ。客層の似た店が集まって街区としての個性が高まる好例かと。
その北欧街区の向かいには「メイドインワンダーランド」というメイドカフェバーができた。似た世界観の店のようであり、客層の性別が違うようでもあり。不思議の国のアリス風なコスチュームのお姉さんのいる店も可愛らしいモノ好き女子に好まれるのだろうか。店内の見えない店構えは女性客にはハードルが高いようにも思える。
経営者が変わったようだが、同じ店名で続く台湾料理屋。
お好み焼き屋すら、可愛らしいメルヘン路線なのだよな。この街区は。
見た目に難有りだが、ゴミ屋敷ではなく「何でも屋」。そして路地を入ったところには昼間だけやっている昔懐かしい駄菓子屋がある。子供に優しい平和な商店街。
キャラクターフィギュアなどを売る「Knot a TOY」
高円寺には珍しく標本や剥製、アンティークなどに溢れた博物的な店も数点ある。
こちらにはもう少し女性向けなカトラリーや装飾品などの欧州アンティーク。
リサイクル着物の「豆ぶどう」、その横には本の交換所。陽当たりの良いというか、健全で文化的な商店街なのだよな。
もっと古くからあるのかと思ったが、7周年のイタリアン「ANTICA LOCANDA」。エトワール通りのIL DODGE、EL PORTEGOと合わせて高円寺に地域的お手頃価格イタリアンバー連合を作り上げている。
そういえば、かつては「キッチン南海」もあづま通り商店街にあった。今や、「定食ハウスやなぎや」があづま通りで安くてボリュームのある定食屋の代表格。
敷居の高い店。傾斜のきつい階段の上に日本酒を出す居酒屋があることは想像できるが、上まで行って店内の人と目線が合った後に引き返すのも気まずい。
あづま通りの終わり、早稲田通りと交わる付近に関西式イカ焼きの店が2018年1月にできた。もっともシンプルなイカ焼きは180円。子供がお小遣いでも買えそうな値段だ。辛子入りのイカ焼きはなかなか美味しい。
他にも熱帯魚屋もあったり、優しい味のベトナムおこわを売る「ツバメおこわ」という店があったり、子供と散歩するのに良い平和でのんびりした商店街。