羊歯鉢、菊練り鉢の釉掛けと酒杯の轆轤挽き

表現実験内容

  • マンガン窯変釉の流し掛けの定着性、発色性
  • 鬼板、鉄マットの発色性と組み合わせ相性
  • ラスター光彩釉の上にマンガン窯変釉を掛けた箇所の表現

 

会社を休んで、朝から作陶に励む。先生は来ないので、石膏型作りの続き作業はできない。

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羊歯を描いた鉢にマンガン窯変釉を掛けた。ある程度、厚く描かないと霞んだ緑色に気持ち悪く発色するので撥水剤で輪郭を抜いてたっぷりと釉薬を掛けた。鬼板、黒マット、マンガン窯変の三色が調和して出てくれると良いのだがな。表面をスポンジで汚した箇所も都合よく焦げてほしい。

 

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新芽。蕨やら羊歯やらの混生。遠近感とまで言わずとも、賑やかに焼きあがってほしい。

 

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羊歯は大きな葉の茎が出てなかったり、小さい葉は一部が潰れていたりするが、これも表情ということで。かすれた感じでも面白いかもしれない。下に流れないことを祈る。

 

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縁を持って作業したら欠けた。不注意極まりない。薄造りなので補強の目的もあり内側もマンガン窯変釉を掛けた。これで完成。発色が悪かったら塗り直して還元焼成に回すしかないが酸化焼成で一発で焼きあがってほしい。さもなくばゴーラムを成長期の前に植え替えることができなくなってしまう。

 

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こちらの上部が菊練り状の鉢も冒険だな。基本的にはマンガン窯変釉を掛けている。せっかく側面が縮れた土肌をしているので少しばかり見せたくなって一部、釉薬を剥いだ。

 

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赤く鉄系の釉薬が見えている箇所はラスター光彩釉。土の盛り上がった頂上はガンメタルに光ってほしい。

 

内側にも釉薬を掛けた。鉢として水抜き穴は開けていない。うまく焼けたら生花が趣味の母に贈るつもりだ。中に剣山でも入れて水も入れて花を投げ入れてほしい。花を活けるのに向いた鉢なのかはわからないが、そこは母の活花の手腕でどうにかしてほしい。この鉢も失敗してやり直す時間的猶予はないので無事に一発で焼きあがってほしい。

 

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それから8つほど轆轤で水挽きした。用途は酒杯。日本酒を飲むのに盃では小さすぎて、もう少しグビグビと飲めるサイズが欲しかった。

 

半年も轆轤を回してないと感覚を忘れてしまっていて難儀する。

 

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一部に、呉須を分厚く塗って焦がす技法を使ってみたい。筆で塗るのではなく、判子のように塗ると良いと言っていたっけ。月の満ち欠けのようにしてみたい。

 

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一部を植木鉢にしようか、思案中。

 

写真に撮り忘れたが、円錐輪状の鉢と底の浅い平鉢も挽いた。円錐輪状の鉢は、これまた水を溜めれるようにしてそれこそ生花に使ってもらいたい。平鉢は上部が平で瓦礫のような鉢に仕立て上げたい。

 

鹿鉢も蝉の抜殻鉢も作りたいのだがな。全くもって作陶時間がない。