阿佐ヶ谷駅前の釣堀「寿々木園」に幼児デビュー

雨が降る様子もなく、曇天で陽射しも強くない。これはかねてから検討していた釣堀に息子達を連れて行くにはうってつけ。

 

  • 阿佐ヶ谷駅前徒歩3分の好立地
  • すぐ脇にローソンがある
  • 金魚は食いつきが良く辛抱のない幼児でも楽しめる
  • 手ぶらで遊べる。竿、餌は用意される。
  • 竿、餌込みの1時間600円は都内最安料金
  • 病気持ちですぐ死んでしまう露天の金魚と違い、健康な金魚
  • 露天の春夏秋冬に適応した金魚
  • 釣れない場合に金魚をサービスしてくれるかは不明。そもそも釣れないことなどあるのか不明。

阿佐ヶ谷駅南口徒歩3分という好立地に「寿々木園」という露天の釣堀がある。大正13年創業の老舗だ。池は3面だが、かつてはこの2〜3倍の敷地を誇ったという。

手放した土地に建てたアパートの不動産賃貸収入で趣味の釣堀を経営しているに違いない、と夫婦で勝手な推測をしてみた。この釣堀も潰してマンションにして賃料を取った方が儲かるに違いない。そこを敢えての釣堀経営というのに矜持を感じる。あくまで推測だけれども。

f:id:mangokyoto:20180916111933j:plain

手前が金魚、奥が鯉やフナだそうだ。水深は1m程度だそうだ。水泳プールが冬に釣堀として活用しているような所と違い、通年で釣堀だ。

 

f:id:mangokyoto:20180916111929j:plain

釣堀自体は8:00〜18:00の営業。私達は10時に到着した。1時間600円で餌、釣竿は全て用意してもらえる。暇つぶしにぶらりと来られるその手軽さが良い。市ヶ谷の釣堀は大人780円、子供も3歳から450円かかる。竿も餌も用意してもらうと追加で100円づつかかる。比べると寿々木園は駅からのアクセスも最短でありながら都内最安料金。良心的な値段が際立つ。

 

煙草を吸いながらのんびり釣っている人もいるので、風下を避けながら陣取る。金魚池は席の半分程度が埋まっていた。1人客はご隠居と思しき男性が多いが、若い家族連れもちらほら。


のどかだ。小遣いをもらって、コンビニで買ったビール缶かカップ酒でも飲みながら、釣竿を水面に垂らす。是非、私の定年後にも月に2度ほど組み込みたいプランだ。

f:id:mangokyoto:20180916103612j:plain

浮きから釣針までは40cmほど。釣堀の水は緑色に濁っていて水面から15cm程度しか見えない。金魚にとっても遠くから餌を視認することはできないだろう。長いこと釣られずに育った大物がいてもおかしくない。そう、水が汚いわけではないのだ。金魚が健康に育つグリーンウォーターというやつで、かつ未知との遭遇という演出もしてくれる。池の底まで見渡せたら興ざめだ。

 

餌団子は水に入れると、途端に小魚につつかれる。反応がなくて暇ということはなく、「あー 餌取られちゃった」と嘆きながら餌を付け直して投入する繰り返しで案外、退屈はしない。

 

開始して30分ほどで、小赤などのフナ型の金魚だけでなく10cm以上のかなり大型で綺麗な四つ尾の金魚をありがたいことに兄弟ともそれぞれ釣り上げた。しかしそれ以降は釣果無し。昼前後は金魚の反応は鈍く、釣るならやはり朝か夕方17時以降だそうだ。

釣針には返しがないので、口から外すのも容易。しかしバラしやすいとも言える。釣果は各自1時間で2匹づつ。餌は半分以上余ってしまった。1時間はあっという間で、長男はまだ釣りたいとごねたが次男がもう1時間は持たなさそうなので潮時だろう。各自3匹まで持ち帰れるそうだが、1匹づつ持ち帰ることにした。追加50円で綺麗な水にエアを入れてくれ厚手のビニール袋に入れて持ち帰れる。

 

f:id:mangokyoto:20180916160835j:plain

一匹は出目金の白変個体。目玉も赤いとアルビノということになるが、目玉は黒いので白変だろう。釣堀の中は出目金は黒ばかりだったので白変は珍しい。しかもなかなかの大物。

 

f:id:mangokyoto:20180916161033j:plain

もう一匹は和金だろうか。赤と白混じりのものを更紗という。赤勝りの更紗和金の四つ尾だろうか。琉金というには胴が長い。鼻先から尾鰭の先までは13cmほどもある。それにしても優雅な形の良い尾鰭を持っていて元気に泳ぐ。これは補充し続けている金魚というよりも大当たりのご褒美金魚だと思われる。

 

f:id:mangokyoto:20180916161012j:plain

家に帰って金魚を置き、それからホームセンターでエアレーション付きの45cm水槽と10mの延長コード、それから大磯砂利を急遽購入した。

 

子供と一緒に大磯砂利を洗い、煮沸してカルキを飛ばした水とメダカの睡蓮鉢の緑色に馴染んだバクテリアが豊富な水を混ぜた。温度合わせをし、3時間後に放流。今のところ元気に泳いでいる。水が緑色で透明度が低いと鑑賞性が下がるので、エアレーションのフィルターにバクテリアが定着するのを見計らって潅水を繰り返して透明な水にしていきたい。

 

エアレーションの装置が貧相で見栄えが悪いので陶器のカバーを作ろうかと思う。白壁黒屋根の陶器の建物はどうだろうか。

 

子供達が予想外の大物を二匹も釣り上げたものだから1200円の遊興費で終わるはずが水槽代、延長コード、砂利や餌代を合わせて追加4000円もかかってしまった。金魚にもそれぞれ1500円以上の値はつくと思うのでよしとしよう。

 

子供達に名前をつけてはどうかと提案したところ、長男曰く、「あさがや」君ではどうかと。次男は明日決めるとのこと。