高円寺のよく趣旨のわからない祭の一つに杉並第十小学校で催される杉並土建祭がある。
趣旨は判然としないのだけれども、ここら周辺の幼児連れは悉くお世話になっている、取り敢えずは子供を連れて行く定番祭になっているようだ。
鉄腕アトムの股下から入る無料のふわふわトランポリン。レンタルして発電機で膨らませ、誘導員を2人配置して運営するシロモノで経費はウン十万はかかるのではないか。
祭会場の真ん中に配された目玉。
ほかに材料を既に全て用意してくれている親子ジャンボ工作。がっしりとした背もたれ付きの椅子を作ることができる。
幼児に人気なのは木の車作りで一つ300円。釘でホイールシャフトを打ち込み、組み立てて滑り台のような坂のコースを走らせて遊ぶ。未就学児童はみんな夢中だ。
阿波踊り、太鼓など見世物もある。御老人がたに人気な様子。杉並第二のブラスバンドの演奏も。
焼そば250円、フランクフルト100円、たこ焼き400円、豚汁200円、クレープ150円。昼御飯が安上がりに済ませられる価格設定で地味に大助かり。
佐官塗り体験なんてのもやっていて、大きな壁に鏝でモルタルを塗らせてもらえる。私たちは木の枠板に手形を押してみた。500円也。装飾用の小さなタイルも好きに使えて、釘で文字を書いて好みに装飾できる。これが私としては一番嬉しかったかな。
なぜ小学校で土建祭なのか。値段設定も随分と良心的で利益を上げるための商業祭ではない。何を目的とした祭なのだろう。
運営母体は東京土建という日本最大の土建労働組合の杉並支部。地域社会貢献がてら、土建に親しんでもらって将来的には土建業に若い人材に来てもらいたいという話なのか。住宅相談、耐震相談などでは新規客も取りたいのかもしれない。効率性のほどはわからない。
まあ、祭で世話になった世帯の親や子供からしたら東京土建に悪い印象は持たないだろうな。