中年クライシスと夢の持ち方

ホンマでっか!?TV」の話題。

日本では「何になりたいか」という夢を子供に聞くのに対し、海外では「どうありたいか」を聞く場合が多いのだそうだ。

 

周りを明るくする人でありたいとか、皆から無理だと言われても挑戦し続ける人でありたい、とか態度や行動様式に焦点を当てた、どのような人になりたいかという問いだ。

 

青年期の挫折からのリカバリーが日本人の若者はすこぶる悪いという話もあった。甲子園に行くだとか、達成基準で夢や目標を設定してしまうとそれが果たせなかった場合に自信を喪失してダメな人間だと卑下してしまう。しかしどんな人でありたいかという形で夢を持っていれば、次の目標を見つけてまた歩み出しやすいのだそうだ。

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(ちょうど自宅軒先でみつけたプラナリア。打たれ強さの象徴のような生き物)


なるほどな。どんな人になりたいのか、子供達に聞いてみよう。

 

これは子供達に限られた話ではなく、大人の、しかもサラリーマンにもよく当てはまる話でそれこそ中年クライシスへの処方箋なのだと思う。

 

私もいつの間にか漠然と、某役職以上を維持することを目標にしてしまっていることに気づいた。その役職を維持することは可能なようだが、その後にどうしたいのかを考えた途端、暗澹とした。ひたすら階段を上へ上へと目指していきたいわけでもない。ならばその役職で転々と会社を転職して回り続けるのか。まだ定年まで20年以上も働くのに、今からそんなモードに入ってしまってどうするのか。その仕事人生は楽しいのか。

 

結局はどんな時間を過ごしたいのか、なのだ。それがどんな人生を送りたいかでもある。

 

子供の小さいうちはまた海外生活をしたい。

まだ知らない文化芸術や食の楽しみを探求していきたい。

好奇心を保てる現場感の失われない仕事をもう少しばかり続けたい。

週末や休暇はしっかり家族の時間、趣味の時間に充てたい。

 

細かいことに拘りすぎす、意味のあることに取り組んでいくから一緒に仕事したいと思わせる人。

自ら手足を動かすことを厭わないし、怠ける人を許さない。きちんと人の成果を見て評価している人。

リスクを取って新しいことに取り組む人。

よく働き、しっかり休む人。

困った時には守ってくれる人。

逆境にこそ泰然自若としている人。

新規事業を膨らませる請負人みたいなのがいいな。一通り攻守の汎用性ある実務能力を身につけた後は興味のある仕事を5年スパンで変えていけたならば楽しいかもな。

 

子供にきちんと教育の機会を与えられて、親の面倒もみられて、老後の資金も貯められたならば、そこから先は人生楽しんだもの勝ち。それに尽きる。あとは、少しは社会貢献も考えろ、と。