1月2日はまだ営業していない飲食店も多い高円寺で、初めて「桃太郎寿司」に行ってみた。ここ最近、同じ場所に新装開店して全面的にとても綺麗になっていた。
「三崎港」や「寿司ざんまい」なんて回転寿司屋は高円寺にもあるが、家族でテーブル席を囲んでゆったりと会話できるような寿司屋というのは案外、高円寺にはすくない。そんなわけで店内年配のご夫婦や4人家族客で満席だった。内装も白木の色で統一され、清潔で爽やかで明るい。
けして安くはない。セットで1500円以上する。しかしそれに見合う味と雰囲気と落ち着きだと感じた。付け合わせに蛸の刺身と梅肉を添えてくれるのも嬉しい。
店の湯呑みに書かれた桃太郎の歌詞もよく読むと、おこしにつけた「きびだんご」ではなく「にぎりずし」であることに気付く。きっと、鬼退治ではなく、猿と雉と犬を率いて鬼に出前でも届けに行くのだろう。
うまさ一番の旗を掲げた桃太郎。そしてすぐ後ろをついてくる猿の手には「寿し」が握られている。やはり、鬼退治などではなく、鬼へ寿司を届けに行くのだ。鬼鯖寿司だろうか、いや泪巻きだろうか。
家に帰った後も子供が「にぎりずし」版歌詞でしきりに歌を歌う。なごむ。
外国からの友人をもてなすのに、家から近いし「桃太郎寿司」でよいかもな。収穫あり。