東高円寺駅のオオゼキスーパーの近くに「ブルーキャスケット」という喫茶店と「色即是空」という立ち飲み屋が隣り合っていたのだが、建て替えの為に今年の4月でどちらも閉店してしまった。
そのうちの「ブルーキャスケット」が「オンディーヌ」と名前を変えて大久保通り沿いに移転していることを知った。新しい店は壁が紫。青い木戸はブルーキャスケットからそのまま持ってきたという名残。
立派なカサブランカの生花が活けてあった。
馴染みのブルーキャスケットの代名詞とも言える青棺に入った球体関節人形。
さらには沖田総司と花魁。どれも生気がなく青白い。
酒はウイスキー、コニャックなどもあるが目玉は何種類もあるアブサン。トニックとソーダで割ったアブサンソニックは軽く、喉の渇きを一気に癒せるアブサンハイボールのような飲物だった。
営業時間は17時から23時まで。酒だけでなく珈琲を飲んで寛ぐ利用もできる。珈琲500円。2杯目からが半額というのが嬉しい。
食事はまだあまりなく、ソーセージなどだけ。今後、拡充されていくのだそうだ。色即是空時代のように一食満たせるような品が出されるようになってほしい。
人形作家、清水真里さんは球体関節人形の世界では著名な方だそうだ。この世のものとは思えない存在感に虜になる人が少なくないそうだ。
夜、動くだろうか。
オンディーヌは「ブルーキャスケット」、「色即是空」からの常連客が多い。気の良い人達が多く、初対面の私にも気さくに適度な距離感で話しかけてくれる。
立地が良いとは言えないが、多くの常連に愛され、支えられている。大きく儲かる店ではないのかもしれないけれども、うまく期待値を合わせられればこんな店を長く続けられるのが幸せなのかもしれない。
店長は清水真里さんの弟子でご自身も製作されてらっしゃるそうだ。
方向性や嗜好は人それぞれだろうが、モノを造って世界観を構築できる人を深く尊敬する。私も陶人形を造ってみたいと思っているのだが、人の形に似せて作るというのは心理的なハードルが高い。下手で不細工な人面ができるとどうにもならない。焼成せずに造形の練習をしばらく重ねないとダメだろうな。
火〜金 17:00〜23:00
土 16:00〜23:00
日月定休日