直径6cmほどの小さな青磁の鉢に、それを作った京都の時代から7、8年ほども植え替えもせずに放置していたハオルチア・オブトゥーサ。根はぎっしりと詰まっており、狭くて成長する空間もないくらいだったものを解いたら28株まで分かれた。
根の張り具合は様々でぷっくりと膨らむまで育っていない脇芽もある。
もともと植わっていた鉢には小さな3株だけを再度植え直した。
幼稚園児の息子が初めて作った器。紐造りの本体に渦巻きの突起がいくつもついたプリミティブな鉢。蛇足だったかもしれないけれども、私がそれに脚をつけてみた。
10年ほど野晒しで育てている希望丸を中央に鎮座させ、その周囲に株分けしたハオルチア・オブトゥーサを10株ほど植えてみた。
また8年ほどして土が見えなくなるほどに群生してくれたら嬉しい。そして息子に「この植木鉢、お前が幼稚園児の頃に造ったんだぞ。」と見せたい。植物を愛する高校生になっているだろうか。なっていないだろうな。自分を振り返ってもその頃は馬や麻雀に夢中だったものな。
残りの15株。何故このようなものを作ろうかと思ったか思い出せない、巨大なプレートに筒が林立した鉢。そこへ植え込んだ。
これも、それぞれの筒の上にこんもりと群生してくれたら面白いのではないか。
これぞ、釉縮れ。鬼萩のようだと言って欲しい。
小さな株はまだ赤褐色をしているものも多い。早く育って瑞々しい緑の玉になって欲しい。
書斎の机はコンセプト不明な一画となっている。それにしても藝祭で買った指人形のインパクトの強いこと。