家に帰って子供達の写真を撮りたくさせるRehahnポートレート写真家ギャラリー

ホイアンの街をぶらぶらと歩いていると、旧市街の町外れの路地にRehahnというフランス人の写真家のギャラリーを見つけた。

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色鮮やかなベトナムの色と共にベトナム人ポートレートを撮り歩いた人だそうで、ナショナルジオグラフィにおいてスティーブ・マーキュリーを筆頭に世界5指に入るポートレート写真家なのだそうだ。Rehahnはホイアンに定住したのだという。

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昨年出来たばかりというこの展示ギャラリーでは、幅1mを超える大きな写真パネルをフランスのシックにまとめたインテリアの中に主役のようにはめ込んだ様を閲覧できる。写真の色彩に家具や調度品の色彩を合わせているのだが、空間全体を支配する写真の力に、被写体の表情の豊かさに打ちのめされる。

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これだけそこら中の人という人がスマートフォンや一眼レフを手に写真を撮り歩いているにも関わらず、Rehahnのポートレートのようなものはシャッターボタンを押しているだけでは生まれない。

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路地から角を曲がった所に、もう一つRehahnのギャラリーを見つけた。こちらでは山岳少数民族の衣装とそれを着た人達の素晴らしいポートレートが展示されている。

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山岳少数民族の衣装の素晴らしさを伝えるこれ以上に素晴らしい展示があるだろうか。マネキンに衣装を被せて展示させるだけでは感情が動かない。

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それを着た老若男女の活き活きとした表情の写真がその背後に並べられると、途端に伝統衣装が写真に切り取られたどこか見知らぬ僻地と現実を結びつけてくれるように感じる。

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Rehahnのような色彩に溢れた傑作でなくとも、我が子供達の最高の笑顔を巨大パネルに印刷したい。

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ギャラリーには冷房が効いて珈琲や冷たい飲み物を頂けるカフェも併設されており、大判の写真集を眺めながら寛げる。

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山岳少数民族の子供達を追い求めて山奥に分け入らなくとも、家には自分にとっての最高の被写体がいるではないか。今年の夏は、印刷して壁に大きく飾ることを目的に子供達のポートレートを撮ることを目標にしよう。コンデジを最高画質RAW設定にしてとればなんとかなるだろうか。

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浴衣を着せよう。甚平を着せよう。旅行先でなくとも良い。舞台は我が家の廊下、トイレ、居間、庭で良い。