素晴らしい秋晴れ。Tシャツで1日、過ごせた。
無事にチケットを発券できて上海ディズニーを楽しむ。
やはり目を引くのは中央のお城。夢の国の夢の城だ。案外、近くで見てもハリボテ感がなく立派。あの塔と塔の間に渡された廊下が好きだ。
どこに一番様式が近いかと言われると、やはりフランスの城なのだろうか。ロレーヌの城を混ぜ合わせたようでもある。ドイツの城ほど尖塔の尖った印象ではない。
内部もモザイク画やレリーフなどを見て楽しめる。
お城の中をストーリー仕立てで歩いて観て回れるのだが、デジタルが駆使されていて魔法のようだ。開いた本から立体映像が飛び出す。この城はなんだか、ルーマニアのドラキュラ城になぜか似ている。
子供達が水鉄砲で撃ち合える一角もあって夏には楽しそうだ。船も精巧にできている。
アリスの迷宮は写真映えのするスポットに溢れていた。
トランプの兵隊の造詣がやたらカッコいいと思って撮った。城が背景に来るのも良い。
レストランも無数にある。どこも広く席数も多く、席確保に待ったり血眼にならなくて良い。従業員も多く、ささっと食器を持って行ってくれた。
トイレはあちこちに散在している。腰掛け式の洋式便器もあったが、中華式もあった。清潔で紙もあって無問題。
パレードは開始20分前に沿道に向かったら既に場所取りをしている人もいて驚いた。とはいえまだまだ場所も空いていて最前列に子供を座らせることができた。曲がり角の先で真正面からパレードを観られるので好立地。
子供達がいると頻繁に子供達にハイタッチしにきてくれて親切。子供達は大喜びだった。
中国色の強い山車や演者が多いのも特徴的。そういえば古鎮さながらの外観の中華料理屋や中華のテイクアウトフードスタンドが多いのも上海ディズニーランドの特色か。日本だと、日本らしさを混ぜるよりもディズニーの西洋的異世界にどっぷり浸かるほうを求められるのに対し、中国だと中華の世界観がディズニーの世界観の中で存在感を示しているほうが誇りに思えるし楽しく思えるということなのか。まあ、ムーラン強めってことでいいのではないかね。
「アナと雪の女王」のショーは中国語で何を言っているのかは理解できなくとも、歌が中心で楽しめる。歌詞が表示され観客が一緒に歌う参加型のショーで、途中では玉を客席の頭上に転がしたり、雪を模した泡が降ってきたり、素晴らしい音響に迫力のある歌声ととても見応えがあった。私程度の疎い人間でも脳内で「ありのーままのー」と日本語歌詞が補完されるのだから驚異的な認知度のコンテンツ。
アナとエルサ、王子は白人女性や男性が演じていたが、口パクだろうか、生歌だろうか。インカムをつけているのは飾りか。容姿、歌唱力、中国語の難解な発音をすべて満たす人材は相当希少だと思うのだがどうだろう。
開演10分前に着いたがすんなり入場でき、右翼側で演者の表情が見えるぐらいの至近距離で鑑賞することができた。なんといっても会場のキャパシティが大きい。数千人入れそうだ。このショーだけでもなかなかの満足度。
幼稚園を卒業したばかりのビビリな長男と思っていたが、トロンというディズニー最速最恐のバイク型ローラーコースターに妻と2人でしかも最前列に乗ってきて案外、平然としていたことに感心した。思っていたよりも肝が座っているのだな。
それにしてもこの人気アトラクションが待ち時間が10分とは如何に。父ちゃんも乗りたかったぜ。
隣接室内にはマリオカートのように対戦でレースできるビデオゲームコーナーもあり待ち時間数分で繰り返し遊べた。展示されているトロンも写真映えのするカッコ良さ。
モーションセンサーを使ったゲームは画質がとても高い。
バズライトイヤーの光線銃で的を撃ちながら進むアトラクションも大人気でFPを取るのも困難という話だったがせいぜい20分待ちだった。
ミートミッキーというミッキーと記念撮影をするだけという場所が20分待ちなのはその内容に対して辟易したが、これも日本だと大抵1時間以上、ゴールデンウィークやミッキーの誕生日などだと待ち時間が長すぎて諦めるほどだという。
子供達が疲れてきたので17時に退園。
- Explorer Canoes オールで漕いで湾を一周
- Once Upon a Time Adventure 城巡り
- Alice in wonderland maze 迷路というほど迷路ではないインスタ映えエリア
- Woody's Roundup ロデオライド的コーヒーポット
- Hunny Pot Spin プーさんのコーヒーポット
- Peter Pan's Flight ETのピーターパン版
- Pinocchio Village Kitchen ピザと海鮮丼でランチ
- Frozen: ASing Along Celebration 一緒に歌うアナと雪のショー
- TRON Lightcycle Power Run 最速最恐コースター
- TRON Realm ビデオゲーム、近未来車
- Buzz Lightyear planet rescue シューティングゲームライド
- Seven Dwarfs Mine Train 園児も楽しめるコースター
- Mickey's Storybook Express パレード
- Meet Micky Tent ミッキーと記念撮影
9時間半から17時まで滞在で十分すぎるほど遊んだ。Soaring Over the Horizonが早々にFPが品切れして待ち時間が60分を超えていたので断念したのとパイレーツオブカリビアンとレックスレーサーが運休していたことを除いて、めぼしい乗物はみんな楽しんだように思う。子供が体力あれば全乗物制覇、夜のショーも観て食事して帰れるだろう。
これまで私自身としてはディズニーランドに行きたいと思ったことはない。次に子供達にディズニーランドに連れて行けと言われたならば、東京ディズニーランドやシーよりも上海ディズニーランドの方が良い。
上海ディズニーランドでは客のマナーが悪く、キャストのもてなしも雑で夢の世界に浸れないという声も聞く。
- 確かに「アナと雪の女王」のショーでは飲食禁止、写真やビデオの撮影禁止とアナウンスが流れていても、大勢が撮影し飲食している。
- パレードでも最前列の人も立って観ているが、日本だとあれは明確なマナー違反で前列は後列見えるように座ることが求められるらしい。
- 咥えタバコだったり、子供の視線の高さで手にタバコを持って歩いている人がいて驚いた。これは危険なので勘弁してほしい。自衛するしかなく最大限に警戒して子供を守りながら歩いた。
- 列で割り込む人は見なかったが、後ろから押されるのはよくあることで私は少しイライラする。
こういう振る舞いに耐性がない人は上海ディズニーランドは楽しめないのかもしれない。
東京ディズニーランドに対して言われる「完璧なマナーともてなし」を求めて長蛇の列で大半の時間を過ごすか、多少の不快があっても遥かに沢山のアトラクションを体験できるのが良いのか。私は圧倒的に後者だ。咥えタバコのオッサンや列で押してくる客と同じぐらい、私は排他的で独自のルールを形成していたりそれを知らない人に目を釣り上げて文句を言ってくるマナー警察のような客が不快だ。そして在園中の滞在時間の大半を列で待って過ごすことが最大の不快そのものだと思う。
ディズニーランドは行儀良く列に並んでお喋りしに行くところでもなければ、園外でキャストがモノレールに手を振って挨拶してくれることに感激しにいくところでもないだろう。
走り回ったり矯正を上げる子供達にすら白い目を向ける「夢の世界を楽しみたい大人」の多さが苦手だ。
快適に待ち時間を少なく、世界観あふれるショーやアトラクションを沢山楽しんでもらうという根幹的なサービスの改善努力が東京ディズニーランドには致命的に足りないと思う。キャストのもてなしやらで誤魔化さないでほしい。その点、上海ディズニーランドのほうが子供を遊びに連れていく親目線としては遥かにまともな遊園地に思えた。
海外から東京ディズニーランドに訪れていた人達は減っていくのではないかね。その危機感あっての2020年に向けた東京ディズニーランドのニューエリア大規模開発なのかもしれない。なんだか、東京ディズニーランド批判になってしまったが、上海ディズニーランドも巷で言われているよりも良い。