バルコニーをDIYで簡易温室化した。
- エケベリアを冷害の恐れなく紅葉させて魅力を最大限に引き出せる
- 重く大きな鉢を動かさなくて済む
- 取り込んだ鉢で室内を雑然とさせずに済む
- 冬は利用していなかったバルコニーで寛げるようになる
ネットで0.3mm厚のUVカット透明ビニールカーテンを購入。すでに四辺が補強され、ハトメ処理もされていて180cm x 270cmサイズで3150円。実際に塞ぎたい開口部の寸法は150cm x 230cmなのだが、1cm単位でサイズ指定できるオーダーメイドだとUVカット、耐気候、透明のものだと2万円を超えてしまう。オーダーメイドでも数千円のものは糸が入っていて透明ではなかったり、UVカットや耐気候性能がない。
上記の180 x 270を買った。
結果として既製サイズの品が圧倒的に安い。余った寸法分は巻くなりすれば良いだろう。
1時間の悪戦苦闘の末に鉄線で格子に結え、張れた。これで冬の嵐にも耐えられるはず。ビニールは外の景色が見えるほどに透明だ。ビニール傘と同程度の視認性というべきか。
紅覆輪よ、もっと紅くなれ。
なんだか立派な花芽を出し始めている。量感が過剰なので春先に株分けしたい。
左右に1cmほどの隙間があるので隙間風は入ってくる。寒さに弱い多肉植物は無理だろう。アドニア、オプンチアカクタス、クラッスラ緑蛇系、カランコエ金の卵やファング、ハオルチア、リプサリスなどは室内に取り込んだ。
空いた棚の上に2ヶ月経って根付いたとみられる茎挿しのルビーネックレスを日向に置いてみた。
数が増えがちなエケベリア類、マミラリア 、エスポストスや金紐などを霜や北風の恐れなく陽に当て続けられるようになったのは大きな進歩だ。特に紅葉するエケベリア類の魅力を最大限に引き出し、楽しめるようになったと思う。
重たくて移動が困難になりつつあるベンガル菩提樹も碧瑠璃鸞鳳玉柱もここで越冬できそうだ。今のところ、冷害の被害は皆無で葉も瑞々しい。
驚くべきは錦晃星。毛がもこもことしていて光沢のあるエケベリアよりも見ていて暖かそう。とても頑健で、肌触りも良く、紅葉の鮮やかさは抜きん出ている。もっと人気が出ても良いはずの優良多肉植物。
今しばらくは自由にわさわさと育て、春過ぎには角らしく剪定しようかと思う。
エケベリア・セトゥーサデミヌタもさらに色付きそうだ。こちらも錦晃星に次ぐふさふさしたエケベリア。
エケベリア・レディジアが赤く染まり、百舌と枝とのバランスが丁度良く収まっている。赤が引き立つように背景が真っ黒、あるいは白いところで撮りなおしたい。
このエケベリアは「野薔薇の精」だったか。たまに品種名がわからなくなる。葉先の赤が素敵。
薄氷、樹氷は変化なし。
結果として、出っ張った部分も覆ったり風にばたつかないように家具の下に巻き込ませたりすると、180 x 270cmの遊びのある寸法は150cm x 230cmの開口部を覆うのにピッタリだった。
これなら週末や在宅勤務時に、冬の陽光に温められた空間で色付く多肉植物を眺めながら珈琲でも喫する気になる。多肉を眺める休憩所の完成だ。
これまで冬の間、活用されていなかった4畳のバルコニーのうち2畳が温室化され、空間が活きるようになった。多肉植物生活の質の大きな向上だ。自画自賛。
次の目標は書斎の窓辺に棚を作り付けて、冬の間も机の上を広く使えるようにすること。
ちなみに株分けしたハオルチア・オブトゥーサの調子が良い。上手く根付いてくれたようだ。
プリプリと弾力が出て、透明の窓もくっきりと出ている。早く鉢一杯にこんもりと茂って欲しい。
この小窓に避難させているオプンチア、カランコエ、硬質ハオルチア、緑塔系クラッスラの小鉢群を書斎机前の腰高窓に棚を拵えて移したい。あるいは、寸法ちょうどに造作して窓枠下部に嵌めた木箱に鉢を全て入れたら、鉢がひしめき合っている煩雑さを消せるかもしれない。
断水して室内に取り込んでいるリプサリス群も何かもう少し工夫の余地があるのでは。天窓のある一角が有れば、その下に吊るしたら素敵だろうね。
四季を通じて多肉植物を育成し鑑賞できる環境を目指してコツコツと少しづつ手を加えていこう。