羊と山羊6頭の素焼き、釉掛け

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小窯の空いたスペースにムフロン羊鉢を入れさせて頂いた。

 

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そして大窯の最下層に他5頭の山羊鉢と羊鉢を入れて頂く。

 

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電気窯の熱線の波模様はアートだな、と毎回思う。

 

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不注意が過ぎて棚にぶつけたり、雑に扱って角が折れたカシミア山羊(左)、耳が折れたアイベックス山羊(中)、後脚が折れたマーコール山羊(右)。

 

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折れた角が痛々しい手前のカシミア山羊。垂れ耳が好き。アイベックス山羊が最も立派な角になってしまった。

 

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メェー ベェー 

 

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手前はマンクスロフタン羊。素焼き状態だと耳と角の区別がつきづらい。本焼き後に期待。

 

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左手のパサン山羊はなんだか絵本風にデフォルメし過ぎた気がする。なかなか、リアルとデフォルメの間の丁度良いバランスが難しい。角を大きく派手にしたい誘惑との戦いでもある。

 

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後脚で首を掻く羊鉢。ムフロン羊を目指したが、角がムフロンにしては平べったくてボリューム感に欠ける。何羊なのだろう。なかなかアクロバティックな体勢だが、一度だけ見たことがあるのだよ。それ以来、形にしてみたかった。

 

釉薬はあくまで抑制的な色にしたい。山羊も羊も好きだけれども、多肉植物を植えるための鉢だということを忘れてはいけない。多肉植物より目立ってはいけない。

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で、今回は珍しく即座に素焼きしてもらえたので釉掛けをする。逆光気味に並ぶ山羊と羊達。

 

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なんだかんだ、1頭を塗るのに30分近くかかってしまった。6頭で3時間。蹄や副蹄を塗るのが時間がかかる。

 

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間違ってぶつけると折れかねないので細心の注意を払いながら目の周りや鼻まわりに釉薬を塗る。

 

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まずまずだろう。マグネシヤ釉の濃度はボーメ計によると60。少し濃いかもしれない。

 

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大きな山羊の頭鉢を深め、酸化焼成にむけて待機。焼成前は常に期待と不安のないまぜのソワソワした気分になる。何せそれなりの確率で失敗するので気が気じゃない。