シルバーウィークなんてものではなく、単なる中型連休に終わった4日間。まだコロナ禍は継続中でどこかに旅行に出かけられるわけでもなし。
とりわけ他の人からしたらどうでもいいのだろうけれど、何年前の連休は何したっけ、という備忘録はその前後背景をあれこれ思い出す良いきっかけになるから私は数年後に見返すのが好きだ。
土曜
土曜授業の息子を小学校まで送る。まだ手を繋いで歩きたがるから可愛いもんだ。
体力発散が必要な次男坊と自転車で東奔西走。ミスタードーナツで芋ドーナツを食べた。些細なことでも特別扱いがご機嫌。
花を買う。次男坊のチョイスで向日葵とピンポンマムとススキなどの花束。エリンジウムも添えて。
ピンポンマムとススキで室内月見しながら晩酌。
洋梨マルゲリットマリーラが2個298円と安いので衝動買い。
図書館で借りた「コンクリートのひみつ」という漫画絵本が気に入ったようで、コンクリートの話や質問をたくさんしてくる。それならばとホームセンターでセメントを購入。
夜、寝る前に子供達につきそって「あつまれどうぶつの森」のとたけけライブ。
日曜
映画「クレヨンしんちゃんラクガキングダム」にせがまれ連れて行く。朝8時の初回は新宿バルト9という都会の映画館にも関わらず他に客はおらず貸切。人生で初めての経験。今、映画館の早朝の回は穴場だ。
セメントで植木鉢作り。ペットボトルを切り、横穴に荒縄紐を通して吊り下げ型にし、鉢底に穴を開ける。ミニタルト容器にセメントで磁石を封入したコンクリマグネット作りが一番楽しそうだった。
息子が「プルーンのひみつ」という本を図書館から借りて読んでいたので載っているミキプルーンゼリーとやらを作ってもらった。
栗仕事ってなんでこんなに面倒なんだろう。渋皮が憎たらしい。
栗土鍋炊込御飯
梨のスペアリブ
真空低温調理ハラミステーキ
ジュンホンマのお祝いのケーキ
冷やしトマト
少しばかり手間をかけて晩御飯を用意した。
夜、映画「エベレスト」を観る。国家の威信を賭けた新ルート開拓がされ尽くされ、ガイドやシェルパに御膳立てしてもらってアマチュア登山家が大金を払ってエベレスト制覇を目指す商業登山が盛んになり始めた頃の1996年に実際に起きた大規模遭難事件を描く。
午後2時までには登頂できてなかろうとも下山すべきところを、ガイドが技術も体力も足らない客のわがままを許し、引き返すべき時間を大幅に遅れても登頂を許した。これにより、時間を大幅に遅れて登頂した顧客の命だけでなく、ガイド自身の命、そしてサポートすべきガイド自身がいないことで他の顧客も命を落とした。ガイドは帰還できないことを悟り、死の際で無線と衛星電話を繋いで母国で待つ娘を身篭った妻に娘の名前を託す。その娘がティーンエイジャーに大きく育った実際の姿がエンドロール前に映される。
感動の美談、悲劇のように仕立てているが、自分の父が判断ミスで複数の顧客と自らの命を落としたことを、娘はいつか客観的に受け止める日が来るのか。ここまで詳細に父の亡くなる経緯を映画にまでされ、自分の実名まで晒されてしまったことを娘はどう受け止めているのだろうか。
月曜
朝から2時間、子供達を市民プールに連れて行く。入口では体温チェックがなされ、ロッカーも密にならぬよう間引かれている。市民プールも皆、警戒しているからかとても空いている。
次男は平泳ぎを練習中なのだが、1ヶ月前から進歩が見られない。マンツーマンで教えるとみるみる上達する。きっと普段先生の話を聞いていないのだろうな。
昨晩の栗御飯をレンジで温めて昼食に。赤飯用の胡麻塩を掛けるとなお旨い。
取り敢えず子供の体力を如何に削るか。歩いてホームセンターに水循環ポンプを物色しに行く。塩ビパイプ、塩ビエルボー、エンドキャップ、15mm径蛇腹ホース、籠手、白色セメントを購入。息子の要望で次は水循環式植木鉢をコンクリートで作ることになった。
2時間ほど歩き回り、帰りにマックシェイクをオヤツに飲ませる。私はそんなに積極的にマクドナルドに行きたいと思うことがない。単にシェイクの容器がドラえもんというだけで子供達が飲みたがる。マクドナルドは費用対効果の高い施策を打ちよる。
夜、子供達が寝た後に「あつまれどうぶつの森」で子供のための土木工事のライセンス取得のマイル貯め。
火曜
ジョギング
コンクリート鉢を型から外す。
昼寝。植木鉢の並べ替え、水遣り。
マンゴーの入浴。
連休中は仕事部屋に布団を2組敷いて、子供達と寝る。普段の二段ベッドではなく別の部屋で寝るだけでも子供達には特別感のある体験らしい。手を繋いで寝たがる。
きちんと布団を敷く、畳む。よく親にたしなめられた。家に滞在する時間の長いコロナ禍は子供に家事や身の回りのことを覚えさせるいい機会でもある。
あっという間に終わった。