削りカスの再生土で鉢を作る

この日は生産性を無視して、ぼんやりとのんびりと作陶することにした。削りカスを水に溶かし、乾かして練った再生土で植木鉢を作る。やはり土練機を通さないと再生土では粒子や固さに偏りがあるので水挽きに難がある気がする。


歪んだ指痕のたくさん残る整いすぎない鉢にしたくて、タタラ板から植木鉢を作ってみた。5mm厚のタタラで作っているので、轆轤で水挽きするより薄く作れている。なんだかブサイクなビアジョッキみたいになってしまった。肩より上を角度をつけて狭めて「瓶」のようにするはずだった。目指すべきラインからすると酷い失敗作。コレジャナイ。釉薬と装飾で何とかさせられないか。

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それから、オプンチア属のサボテン、いわゆる団扇サボテンを植える専用の鉢を作ることにした。薄さを強調するために、鉢そのものを薄く作ってみた。

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柔らかいので、次回に形を整えようと思う。ゆらゆらと揺れるも良し、つるすも良しの鉢にする。

折角の広い水平面なので鬼板で鉄絵でも描いてみようと思う。団扇サボテンでも描いてみるか。


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やたら細長い筒型の鉢も作ってみた。下の穴の感じは悪くない。その上の穴も同様にすべきだがまだ加工できるだろうか。

この鉢には球状多肉を植えてみようと思う。オベサとかペンタ錦とか。


写真を撮り忘れたが、もう2つ、瓦礫を断面に乗せた筒型鉢を作った。チタンマットを掛けて酸化焼成する。以前にも作ったものと同様式。主張の少ないシンプルな鉢は数があっても困らない。


今日は生産性や達成度は問わない。とは言うものの、作ってみたい造形からは程遠い、残土処理作品となってしまった。次回は気合を入れて水挽きしたい。吊るす植木鉢をいくつか制作したい。