大花潜 陶虫夏草鉢 X 七宝珠錦

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3月の大花潜を模した陶虫夏草鉢に植えられた七宝珠錦。ようやく根付いて新芽が出始めていた頃の写真だ。

 


白い毛を全面に纏う「銀月」、球数珠状の「グリーンネックレス」、個性的な葉形の「マサイの矢尻」などセネシオ属は形状の個性がとても豊かだが、この七宝珠のように棍棒状に明確な節を作って伸びていく種は珍しい。似ているけれども、これはどの品種だろうということが少ない。日本で流通する多肉植物を見る限り、七宝珠錦のように見える多肉植物はみな七宝珠錦だ。

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半年が経って、ちょうど一節が伸びた。


鉢に網目状に入った茶色の貫入も良い古色。避けるように虫には入らず、鉢にだけ貫入が入っているのもよい。

 

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それにしても、七宝珠錦は「錦」とつくからに班入り種でピンク色の葉が混ざるのだが、いわゆる錦ではない七宝珠もある。もともと班入りの七宝珠錦だが、植え替え後に一見、班入り葉がなくなったので、七宝珠と化したと言えるのだろうか。

 

一年、一節なのか、春秋の成長期でそれぞれ一節なのか。いや、数年で同じ節であることも多い気もする。