本焼成の窯出し連絡が入ったので、一部を窯から出してきた。
歯車を乗せた植木鉢。金ラスター釉を全面に筆塗りして酸化焼成した。無機質なスチームパンクな雰囲気の植木鉢を一つぐらい作ってみたくなった。メタリックでそれっぽいものは作れたようだ。
歯車は時間を象徴するモチーフでサボテンのように成長の遅い植物に合うのでは無いか。
ダリの絵画のように片方の歯車が緩やかなS字カーブを描いて溶けている。
間一髪だった。バランスがもう少し悪かったら歯車が鉢の上から滑り落ちてしまっていた。同じものをまた作れと言われても自信がない。
3つの歯車同士は噛み合い、釉薬で癒着しており、歯車部分を持っても鉢全体が持ち上がるほど、相互にしっかりと結合している。
この歯車の隙間から多肉植物が生えているようにしようと思っている。縦に真っ直ぐ伸びるユーフォルビアや小型柱サボテンを歯車の狭間から生えさせてみたい。一株ではなく数種類を寄せ植えにしても良さそうだ。
もう一つがこちら。今まであまり作っていないような、有機的な造形。胞子嚢のようなものが生えている。
上方向に3つ穴が空いている。
最上部の縁には触手のようなニョロニョロ、ウネウネした何かを付けた。さあ、これには何を植えようか。
そもそも、この時期に植え替えても良いものか、それも含めて悩ましい。