羊の人形二つ、陶虫夏草「象虫」鉢と「大黒黄金」鉢

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1ヶ月ぶりの作陶。すっかり土の羊は乾いてしまっていた。

こういう陶人形は初めての実験的作品。裃はマグネシヤの白、小袖と袴はマンガン窯変、角はラスターでいこうか。

 

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裃の羊は片方の角が下がってしまっている。もう乾燥しきっているので修正はできない。1ヶ月も工房にこれないと、こういう製作中の微調整ができなくて困る。

 

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「還元落とし」という還元焼成方法で大窯を焚くそうなので、それ用に鉄分の多い赤土で作った鉢が8つ。全て吊り下げ式の鉢だ。

 

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時間が余ったので虫を二つほど作った。象虫と大黒黄金虫。

 

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方翅を開いた中の、腹に開いた穴から植物が生えて来る、定番の設定。

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最近、公私ともに集中力の低下が著しい。心あらず。

陶芸もそうだった。虫の後肢に関節を作り忘れていることに後から気づいた。つるんとして蛙の足のような間抜けさ。

 

細部の精度に欠ける。写実主義を追求しているわけではないから細部にこだわる気は無いのだが、ここはきちんと作らなければという自分の中の基準を満たせていないのはよろしくない。

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釉薬を掛けて焼いたら、どうせディテールは失われるではないか。そんな言い訳をしていたら上達はしないのはよくわかっている。

 

注意力散漫。細部の精度に欠ける。

まさに、公私全般における今の私の状態を確認できたように思う。