陶虫夏草鉢を4つ、追加制作。団子虫、団子虫、天道虫、金蚉。

今日も作陶。16畳はあろうかという工房の一室に独りで制作に没頭できる陶芸趣味とこの工房環境はコロナ禍ではなんともありがたい。

 

コロナ禍は独り行動には都合が良い。裏を返すとコロナ禍は分断と孤独を強めるとも言えるのかもしれない。引きこもり気質な私には御し易いが、社交的な人にはしんどい御時世だろうな。

 

陶芸工房への道中、庚申通り商店街の小さな花屋でシルバーブルニアが一枝150円と安かったので買ってしまった。小洒落た花屋だと一枝600円ぐらいはするから掘り出し物だ。

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工房の道中で何か枝物を見つけると、取り敢えずこの鉢に挿してしまう。何せ、形状に安定感がある。

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花が膨らむ前のシルバーブルニアの枝葉を整理して落としたものを、こちらの鉢に挿した。これもこれでなかなか。クラッスラ属「青鎖龍」なんかを植えたらこの雰囲気は再現できそうだ。

 

 

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今日はラジオを聴きながらコツコツと団子虫を作った。

 

団子虫は2.5cm程度の大きさしかない。7対もの脚をリアルに作るとなると、脚は針金ほどの細さにしなくてはならず、そうなると乾燥するだけで折れてしまう。せいぜい4、5対で十分に思える。

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さらに金蚉(カナブン)を追加。脚先が外に広がっている団子虫に対し、金蚉は脚先の形状が鉤爪状になっている。腕に組みつかれると、引き剥がすのは痛いのだよな。

金蚉というやつは、硬い前翅を何故かほぼ閉じたままで、その隙間から後翅を水平に出して飛べる。だから本当はこんなに前翅を片方だけ上げることなどあり得ない。身近な虫にも不思議はたくさんある。

 

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そして天道虫も追加。天道虫は造形にかかる時間は団子虫の1/3もかからない。丁寧に細部を作れば、同じぐらい時間もかかるのかもしれないが、似たデフォルメ具合にすると天道虫は至って簡素な造形に思える。

 

陶虫夏草鉢に植える多肉植物は茎立ちする品種か、細長い紐状の品種になりがちだ。あえて球状の多肉植物を植えるとしたらどのような虫が合うのだろうか。