クリスマスディナーの準備のために会社をサボった。それにしても、未だにサンタクロースを信じていてサンタからの手紙とプレゼントを喜ぶ子供達が可愛すぎる。でもサンタへの感謝よりも、早くプレゼントで遊ぶことしか頭にない。そりゃそうか。
子育ては私にとって、時に苦痛を伴うがとても大きな親にとっての娯楽なんだと思う。
午前中はひたすらダラダラして、昼から食材の買い出しに行き、そこからディナー作りに取り掛かったが3時間かかってしまった。素人は段取りが悪い。以下、備忘録。
今年の献立。
- テリーヌ。昨年は自画自賛できるほど美味しく見た目も上手にできたのに、今年は崩れた。ゼラチン濃度が低かったのと、冷蔵時間が足らなかったことが原因。緩めだが美味しくはあった。フランスで買ったブイヨンありがとう。
- カプレーゼ。ミニトマトにモッツァレラと庭から摘んだばかりのバジルを挟み、黒胡椒、塩、オリーブオイル。次男がバジルがない方がいいと言うからバジルを挟まないものも作ったが、バジルがある方が結局は美味しいと言う。モッツァレラをもっと綺麗に切って盛り付けるべきだった。作るのが楽で美味しいなんて。摘んだばかりのバジルは香りが強くて美味しくて気軽な一品。イタリア人はほぼ毎日食べてる（と勝手に思ってる）のも納得の味。
- アボカドとヨーグルトのムース。下の子は普通のヨーグルトのほうが好きだと言う。手間が台無しか。悪くはないと思ったのだがな。
- ポテサラ。可もなく不可もない。これだけは出来合いの惣菜をスーパーで買ったから愛着無し。そういや、「ポテサラぐらい家で作れ」とスーパーで他人の奥さんに余計な御世話な物言いをした老人男性がネット上で顰蹙を買っていたな。ポテサラは面倒臭いし作るモチベーションが湧かないシロモノだよ。
- ハニーローストチキン。単に醤油、蜂蜜、すりおろしニンニク、白ワインで3時間漬け込んだ骨つき鶏もも肉を30分グリルで焼いただけなんだが、何故か火入れが完璧で肉汁に溢れて美味しかった。冷凍されていない国産鶏もも肉だからなのか。周到にフォークで肉を刺してタレを染み込みやすくしたからか、骨の周りに包丁を入れて火が入りやすくしたからか。巨大な脚の塊を一人一本手で持って齧り付く。気分が上がる食べ方。
- ラ・フランスとバナナ、苺のクリスマスショートケーキ。6号サイズだと、8等分にしても1切れがそれなりの食べごたえがある。
以前、遠くからも客のくるという神奈川で1、2を争う評判のケーキ屋にクリスマスケーキを注文したことがあるが、食べた時に若干シャリシャリしていたことがある。普段そこで買うケーキは感心するほど美味しかったが、クリスマスケーキは冷凍し、解凍しきれていないケーキだった。実際、多くのケーキ屋はクリスマスが一番の稼ぎ時だから予め作り溜めして冷解凍する。そうできるように冷解凍に向かない生クリームではなくホイップクリームに切り替えるそうだ。繁忙期でない時期に注文するケーキ屋のホールケーキは飾り付けも芸術的だし、味も繊細だし、5000円の値段がけして高いとは思わないしそれでしっかり利益を出すのはまさしくプロの仕事だと思う。それと比較するとクリスマスケーキは割りに合わない感がある。クリスマスケーキは買ったスポンジで家で作るので十分だと思う。
- なにより子供がケーキを飾り付けるのが子供の大きなエンターテインメント
- 果物をたくさん挟むと果汁が染み込んで美味しい。技量不足は果物の質量で補えると思っている。
- スポンジ台は市販のもので十分美味しい。
- 食べる数時間前に生クリーム100%で作っているのも美味しさの理由ではないかと妻は言う。
子供のケーキの飾り付け方に口を出したくなるのを我慢する。味は変わらんし、と自分に言い聞かせて自粛する。でも言いたくなる。
カプレーゼやテリーヌは午前中に作っておくべき。そもそも、鶏もも肉は前日に下拵えして一晩タレに漬け込んでおくべき。当日に買い出しから始めるのが大きな間違い。
クリスマスはこんなツリーを飾って、こんなディナーやケーキを用意して、と様式が出来上がっていて面倒だけれども、何をすれば良いのか迷わずに済む点では楽だ。子供が喜ぶからやることに躊躇いはない。しかし、ここまで舞台装置や小道具が世界観を持った祭が日本古来の伝統行事にないとは如何なものか。
正月飾りにおせちにお年玉（現金！）。クリスマスツリーや飾りにケーキに玩具などのプレゼント。子供達にどちらがより楽しみかと聞くとそれはもう。。
