盃は容量が少なく、徳利が必須となってしまう。四合瓶から注ぐのも重くて不便だし、勢いが余ると盃からこぼしてしまう。
しかしビールグラスでは大きすぎるし、飲み切る前に室温になってしまうので宜しくない。湯呑みでも少し大きすぎる。
そんなわけで自分の日本酒を飲むペースと酒量に合わせた杯を作りたかった。3〜4勺が入る容量が私にとって理想的。1合を3杯にわけてチビチビと飲むペースだ。
左の器は輪郭は和洋対応できる形にできた。右も容量はほぼ同じだが脚がない。
上から見ると、ほぼ真円に均等に水挽きできている。iPhoneで撮影すると周辺に向かって歪んで写ってしまうが、実際にはそれなりに真円に近い。
小指がくびれに入り、出っ張りを小指と薬指で挟む形になるので掌に吸い付くように収まってフィット感が良い。この形はいいな。縁を外側に反らすかどうかは好みの分かれるところ。
折角、形は自分好みに出来たのだが釉薬の選定を誤った。単なるマグネシヤマットに縁に鉄赤で良かったかもしれない。それか渋柿釉薬だけ。あるいは白土に辰砂で酸化焼成。
もう一度、作り直すか。