白マグネシヤ脚付き球体鉢 X 常盤忍

零下まで冷え込む日が続く東京。さすがにサボテンの植え替えはするのが怖い。今、できることは何だろうかと庭やバルコニーを巡回してしまう。

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そこで常盤忍を昨年末に焼き上がった鉢に植え込んだ。常盤忍は日本土着の植物なので冬の乾燥にも強く、冬にも瑞々しい緑の葉を茂らせてくれる。一般的に常緑の葉は椿に代表されるように厚ぼったいので、常盤忍のように薄く繊細な葉で常緑なのは貴重だ。正月飾りのウラジロにも葉形がよく似ている。それでいて乾燥にも強いのだから。

 

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案外、常盤忍は売っていない。しかも釣り忍玉は数千円と根が張る場合が多い。成長の遅い植物だが、育ったものを株分けして少しづつ増やしている。

新しい根茎を纏う毛が白くて奇麗。これが触手のように伸びていく様が好きだ。

私は多肉植物といい、サボテンといい、成長の遅い植物を辛抱強く愛でるのが好きなのか。

 

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なかには保水性の高そうな土を半分ほど入れ、その上には水苔を詰め、さらに常盤忍の根茎を差し込んでいる。活着して鉢を包むように伸びていってくれたら嬉しい。

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鉢は信楽白土にマグネシヤマットの柄杓掛け、酸化焼成。主張の強くないシンプルな鉢も良いものだ。

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よくみたらセダム属のモリムラマンネングサがついてきていた。極小多肉植物で群生で見ることが多いが、単体だとまるでミニチュアのようだ。

 

根が鉢を包み込み、鉢には貫入が入って古色を増す。10年後の姿が楽しみだ。

 

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