裃羊鉢 X グラプトベリア「薄氷」

2月下旬 植込み

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ちょこんと座った座敷羊。自宅に持ち帰った。

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西日を浴びて僅かに金色に鈍く光る角が好き。

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そこにグラプトベリア「薄氷」を植え込んだ。しっかりと茎立ちした引き締まった株だが、少し早すぎる寒い時期の植え替えなので無事に根付いて欲しい。

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あと2cmほど茎が伸びてロゼッタが正面を向いた姿が目指す完成形。来年の夏頃だろうか。葉も淡い緑に戻っていることだろう。

 
2月中旬 酸化焼成窯出し
1230℃で酸化焼成。無事に窯出し。
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同じ背景で焼成後を記録。緑青銅釉の緑は織部ほど明るくならず、なかなか落ち着きがあって良い仕上がり。
金ラスターは流れやすいので角の根本は薄く掛けて釉流れを抑えるようにすべき。
顔の毛の白と小袖は光沢の少ないマグネシヤマットで正解だった。さらにもう一色増やしていたら煩くなっていたように思う。さらに工夫を重ねるならば、小袖は白化粧を塗ってさらに白さを出して顔や手と違いを出すのも手かもしれない。
 
1月下旬 施釉完了。

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ちょこんと座った座敷羊に仕上がった。裃に緑青銅釉薬、身体にマグネシヤマット釉、角は金ラスター釉。

 

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あくまでも植木鉢だから、背には植え込むための穴が空いており、尻には水抜き穴が空いている。

何を植えようかね。黒法師のような茎立ちする多肉植物を傘のように植えてみるか。それとも、植える鉢に困っているカランコエ・ファングを植えるか。いづれにしろ茎立ちするやつだ。

 

1月中旬 釉掛け

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羊頭狗肉ならぬ羊頭人肉。羊の皮を被った人間。その質は狼より悪いのか、良いのか。

 

裃は階級社会に隷属した象徴かもしれない。行儀の良い羊。お仕着せ。飼い慣らされたサラリーマン。社畜。その立派な角は飾りか。

 そんな自虐で造ったわけでもないのに、何故こうなった。 
 

2021年1月中旬 素焼き

しばらく放置されていたものを漸く窯入れして素焼き。

 

2020年11月初旬 成形

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ふと、人形を作ってみようと思った。しかし人間の貌を造るのはまだ怖くて羊にしてしまった。2時間ほどで造形は終わった。早いのだか、雑なのだか。

 

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裃を身につけて正装した羊。背筋を伸ばした凛とした姿にしようとも思ったが、羊は背中が曲がっているのが自然かと思った。羊に猫背というのも変だが。