コロナ孤独 桜が散れば紅葉が芽吹く

我が家の紅葉は今年も予定調和的に美しい姿を見せてくれる。

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爪紅特性のある京都の南禅寺清水寺大徳寺などから採取した実生の伊呂波紅葉。


最近、友人と全く会っていない。会社の同僚とも飲みに行っていない。社交性が押さえつけられた時期が続くと侘しく思う機会が増える。自分がいてもいなくても他の人にはさほど不都合がないことに気づいてしまう。実際にはその通りなのだろうが、昔は人と触れ合うことでそう感じずに過ごせていたのだろう。

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乙女桜に青柳。


リモートワークだけになると実態・実体への実感が湧かなくなり、それこそ給料をもらうために作業をしている感覚になる。対人的動機が弱まってしまうとでもいうか。


例えば官公庁や企業の出世争いや社内政治。あれは完全にリモートワークになれば無くなるか相当減るのではないか。示威行為やマウンティング、羨望や嫉妬、競争心などは対人環境と衆人の目がないとなかなか起きないように思う。

リモートワークになれば組織内の我欲は減って職務に専念するようになるのではないか。それとも間接的な動機が減って成果は落ちるようになるのか。

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鴫立沢。


家族と一緒にいるから救われる。子供達は私を必要としていて、私と妻はお互いに子育てのために必要としていることを一緒に暮らしていると実感が湧く。家族と一緒に暮らすことで自分にも存在意義という不確かなものがあることを信じるよすがになっている。


大学進学で地方から上京したり、就職で上京したりする人が多い時期だと思う。東京のような大都会で人との繋がりを持てないと深刻にしんどい。コロナ禍で孤独が加速する。経済被害、物理的健康被害だけでなく心理的被害はいかばかりか。皆が繋がりと居場所を見つけられていることを切に願う。