完全予約制でWEBの順番待ち画面を見ながら番号が呼ばれたら入店する方式。12時からの昼営業で11番目、入店できたのは12:40分ほどだった。なかなか暇がたっぷりある人でないと利用しづらい。
ルック商店街の裏筋のとってもひっそりとした入口のお店でその隠れ家感が期待を高めていた。
なんでも店長が日本全国津々浦々でカレーとクリームソーダを移動販売していて、ついに実店舗を出した経緯から「旅する喫茶」なのだそうだ。
カレーはスパイスがふんだんに使われ、直雑に火を通して香りを存分に立たせるのは「青藍」と似ている。その一方で福神漬けのような和のアイテムも添えられている。
青いシロップにソーダ注いでバニラアイスを乗せるだけなのだよな。900円。ううむ。
店内は昭和な喫茶店のような間仕切りで客同士が見えづらくなっている。一人で行くとカウンター席に通されるのだが、厨房が見えるだけで「旅」の要素はどこにもない。真似したくなるような、あるいは異なる文化にどっぷり浸れるような世界観のあるインテリアは皆無。
私が勝手な期待を膨らませていただけなようだ。そうだ、私は海外旅行や北海道や関西のような遠方への旅行に飢えている。旅要素を感じたかったのだ。
予約の仕組み上、常に店の前で客が待っているので入店困難な人気店のように見える。これはリピート客狙いしない「一度は行ってみたい客」を狙った店のツールとしては効果的なのかもしれない。