一角獣の頭骨と柱サボテン鉢と

友人に一角獣の頭骨を作って欲しいと頼まれたので作り始めた。

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なんか違う。頬の部分がもっと幅広いのだと思う。頭の中の想像だけで作るのはなかなか大変だ。もっと資料を見ながら作ったら簡単なのだろうけれども。

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眼窩も少し大きすぎ。

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眉間ももっと幅広くて良いはず。来週、手直しをしようと思う。そもそも一角獣のベースは馬なのか鹿なのか。馬かな。友人からは「ペガサスとユニコーンが混同されている例が多いけどユニコーンに翼はないからな」と指摘された。どちらも想像上の動物だし正解、不正解はあるのかとも思ったが体も羽も作らないから問題はない。


パリのクリニュー中世美術館で一角獣が描かれた巨大なタペストリーを見た。あれは白馬に海獣の一角の角をつけたようなキメラだった。それが「正解」に近いのだとしたらやはり馬ベースか。

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取り付け可能形式で角を作った。角の中はくり抜いて軽量化してある。螺旋角には金ラスター釉を、短い角には緑青銅釉を掛けて焼きたい。桐か何か白木の角を嵌められたらかっこいいとも思う。それは友人に削り出してもらおうか。


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手っ取り早くサボテン用の鉢を作ろうと思った。大きくしたい柱サボテンには縦長でかつ重心の低い鉢が良いのではないかと思っている。柱サボテンの径に対して鉢の径が大きいと林立させるにはスペースが足らなくなる。根を張るのに十分な深さを用意すると行き着くのは筒型だと思う。

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しかし縦長だと土が乾きにくくなって良くないかもしれない。なので鉢の横腹に通気孔を作ることで解決してみようと思う。横腹に穴を開けるだけではなんだか芸がないように思えて加飾を兼ねたひと工夫を施した。

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白い釉薬で全面を覆いながらもこの隙間の部分には緑青銅釉か何かを差し色にしたい。チラッと色が見える感じ。


失われた3ヶ月を取り戻すべく2倍の頻度で工房に通いたい思い。