陶製標本ドーム構想 備忘

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カタゾウムシのラメってブリンブリン(ギラギラしていることの米語スラング)した模様がサイケデリックで強烈で、、心を鷲掴みにされた。上の写真の右端のものなど国宝曜変天目茶碗のよう。稲葉天目と呼ばれるやつだ。その隣は金蒔絵のよう。左端の個体のオレンジとトルコ青の模様も素晴らしい。

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黒にトルコ青の水玉模様。ドーナツ模様。眺めているだけで時間が経つ。どんな進化原理でこんな模様を纏うに至ったのか。当の虫自体は自分の背中は見ることができないというのに。

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どれも宝石のようだ。


これを3、4匹納めて展示できる陶器製のガラスドーム展示台を作りたくなった。

円形の底にガラスドームが嵌まる溝を作る。

猫脚をつけたら安定感は減るが豪華さは増す。

中央に柱、そこに水平に皿を3、4枚。その上に標本を置く。

皿の右手に針を刺す穴を開けて針ごと標本を設置できるようにする。

陶器は純白。

展示台にLEDライトを仕込めないか。

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宝石象虫も美麗種が並んでいた。西イリアンはインドネシアか。

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この縞々のほうが好みか。しかもこちらの方が安い。

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タマムシのような色彩だが、モモブトハムシという種類。


パラワンだとかルソンとかフィリピンの産地が多い。カタゾウムシに至っては美麗種の生息中心地がフィリピンなのだそうだ。私が2年住んでいる間も蟲は好きだったはずなのにこんなに素晴らしいカタゾウムシがいることなど知らなかった。聞くべき人に聞いて自ら探したら辿り着けたのだろう。単にお抱えの運転手さんにこういう蟲の標本を買えるところを調べてくれと言ったら調べてくれていたように思う。


案外、自分の足元に見過ごしている地の利や名物があったりするのに、遠くばかりを見ていたりするものだ。もっと蟲という切り口でフィリピンを満喫する手段があったのだと思う。ジャングルへの蟲蒐集ツアーだったり、街中の標本屋を開拓したり。勿体ない時間の過ごし方をした。


では高円寺で、東京でこそ満喫すべきで見過ごしているものは何があるだろうか。

高円寺ならば古着。ライブハウス。小劇場。阿波踊り

東京ならば表参道や代官山の流行に触れることか。下町散策。ギャラリー巡りや作家巡り。この多様な大都会だからこそ同好の友人を探すことかもしれない。