阿佐ヶ谷の神明宮にほど近い、行列のできる老舗和菓子屋「うさぎや」。朝に息子とジョギングしたら丁度、開店したばかりだったようで運良く現金を持参していたので買えた。「うさぎや」の名物はどら焼きなのだが敢えての草餅。ここは茶席に使えそうな上生菓子も置いている。
京都に住んでいた頃はそこら中に「おまん屋さん」や「菓子司」があり、いろんな餅を売るお寺も多かった。長五郎餅、あぶり餅、葛餅、東寺餅、笹屋伊織の銅鑼焼き。東京に移ってからは餅を売る店は私の日常生活からは消えてしまった。スーパーで売られている山崎パンの賞味期限の長い和菓子ではイマイチそそられない。
「うさぎや」は数少ない和菓子を買う店なのだが、行列が長くて気軽に立ち寄れない。もっと身近に普段使いできる店が欲しい。暇があれば自分でも作れるようになりたい。
上部を装飾的に捻っている。
皮は蓬の味がしっかりとしていて、食感はもっちりとコシが強く、長く口の中に留まる。餡子は甘すぎず、薄すぎずな絶妙な糖度。ちゃんと餡子も餅も毎日真面目に作っている店の味だ。こういうのだ、食べたいのは。
春になったら、桜餅を自分で作ってみようか。道明寺粉で作る方のヤツを。
なんだか自分の中で和菓子熱が高まってきたような、気のせいのような。和菓子で多肉植物やサボテンを作ってみてはどうか。あまり見かけない新領域かもしれない。