カランコエファングの鉢が既に2つもあるのに、仙女の舞の鉢を買ってしまった。
もう1ヶ月近くも店頭に置かれ、寒い露天に吹きさらしで、葉も落ち、何せ250円の処分価格になっている。これでも売れないと廃棄されてしまうのではないか。
幸い、凍傷を負っている様子もなく、茎も触ると固い。痛んではいないようだ。
直径1.8cm以上はありそうな立派な株だ。樹齢もそれなりに重ねているだろうに、それが250円とは淋しい。野良猫を拾うがごとく持ち帰ってしまう。再生し甲斐のある風貌だ。株元には茂っているものもバラせば10本は株分けできそうだ。
なんだか、作陶意欲が湧いてくる。「仙女の舞」専用陶器鉢を作ろうか。
幹の太い株だけを分けた。
なかなかこの太さの仙女の舞は掘り出しものではなかろうか。
今年の春以降、しっかりと陽を当てれば大きな葉を広げてくれるのではなかろうか。
ビロードというかフェルトのような柔らかさが魅力の葉。
再生の物語。
多分、何年にもわたって同じような感想を書いている。この世の中のモノの貨幣価値というやつに切なく、怒り、不可解に思う。それにしても250円ってさあ。