食卓の上から揚羽蝶の蛹をしばらく動かさせてもらうことにしてかわりにキノコ栽培キットを置かせてもらった。
隣には転職時に頂いた松岡修造ひめくりカレンダーが暑苦しい。崖っぷち好きは共感できない。
朝見て、昼見てすでに大きさが変わっているような気がする。
もう少し明るい部屋で観察してみる。油断しているうちに10日ほどで「ひらたけ」がニョキニョキと湧き上がってしまった。素晴らしい迫力。
ビニールの筒が狭そうなので切ってあげたのだが外すのが遅くてこの通り。外側が垂直に矯正されている。
味ならば「椎茸」。味噌汁に入れるならば「なめこ」。どのキノコを育てるかで迷ったのだが見た目が最も好みなのはこの「ひらたけ」。「椎茸」よりも白い幹に黒灰色の傘でコントラストがくっきりしている。「なめこ」よりも茎と傘の形状にメリハリがある。「ひらたけ」よそなたは美しい。そして無論、食べられる。
白眉なのがこの水滴が癒合したような傘と傘が結合した様。「椎茸」ではこうはなるまい。
しかも新しい株があちこちで萌芽しつつある。3、4回転は楽しめそうだ。
毎朝、子供たちと「おお、こんなに大きくなった」と歓声を上げる日々。成長の遅いサボテンや多肉植物ばかりを相手にしているとキノコの成長スピードは驚異的だ。キノコなどの菌類は厳密には植物ではなく、DNA的にも植物よりも動物に近いというのもなんだか納得できてしまう。
ちなみに私の好きな「冬虫夏草」は腐生菌、この「ひらたけ」や「椎茸」、「なめこ」は木材腐朽菌、松茸などは菌根菌に分類される。キンコンキン。チリコンカンみたいで松茸の高級感は感じない響きだ。
ミヤマクワガタ飼育マットに「ひらたけ」の菌を移植したらさらに収穫できるのだろうか。
https://www.asahi.com/amp/articles/ASP6Y6RJ6P6JULUC02H.html
どうやら流れとしては椎茸栽培などに用いた後の廃菌床をカブトムシやクワガタムシの栽培マットに用いる流れらしい。そうなると菌糸ビン飼育の向かないミヤマクワガタは対象外となる。さらにヘラクレスオオカブトやらニジイロクワガタを栽培して生体販売し、虫の糞混じりになった生育後の廃マットを畑の栄養に用いるのが良いとか。なるほど。
書いて投稿しようと思っているうちに翌日になったらさらに一回り巨大化。楽しい。
今週末はキノコ味噌汁か土鍋御飯か。