郷土の寺社仏閣巡りは続く。
馬橋稲荷神社から南に降った青梅街道に程近い「猿田彦神社」。三重県伊勢市の椿大神社より猿田彦大神の御霊を勧請して創建されたという。
境内を風がそよぐと梅の香に満たされる。
そういえば「梅の香巻き」という海苔巻き煎餅が海外生活では堪らないご馳走だった。衝動的に食べたくなったがスーパーで売られているのを見た記憶がない。どこで買えるだろうか。
花手水もわざわざ仕入れた花ではなく境内の梅と笹というすぐそこにある植物を用いた抑制的な表現が良いと思う。
濃密な御朱印。太道教の本部はここ阿佐ヶ谷の猿田彦神社で太道教の主祭神「瓊瓊杵尊」はニニギノミコトと読みアマテラスの孫で豊穣の神だそうだ。
梅が咲く季節に梅の絵柄の栞を頂いた。
神主さんは気さくな方で、馬橋通り沿いの日向の梅は12月から3ヶ月近くの長きにわたって咲いており、建物横の日陰の紅梅はまさに今が見頃、太道教の社横の白梅はこれからだと教えて下さった。
黒壁にぽつりぽつりと落とした紅の雫のようで撮っていて楽しい。
枝のうねりは何を目指して伸びているのか。
右螺旋にぐるりと捲く。
ちょん、ちょん、ちょん、と。