谷中「澤の屋」旅館でお風呂とお籠り

息子と2人で谷中にある「澤の屋」旅館のデイユースプランを利用してみた。8:00〜17:00滞在で大人3000円、子供1000円というなかなかお手頃価格のプランで部屋と風呂が利用できる。

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こちらが「澤の屋」さん。外国人観光客がメインだった宿でコロナ禍でそれまでのお客さんが激減した生存対策として日帰り休憩プランだけでなく500円でお風呂だけに入りにくるプランなんかも用意している。
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とりたてて豪華でも格式があるわけでもないのだが、館内は清潔にされていて何よりお年を召されたご主人夫婦の温かいもてなしが素敵。
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部屋もテレビと給湯器、ランプなど最低限のものは揃う。外国人観光客の期待に応えるべく紅殻色の壁に浮世絵の北斎画の掛軸。無論、WiFi完備。
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教科書やら小説を持ち込んでちゃぶ台に正対して姿勢良く取り組んだり、畳の上でゴロゴロしたり。息子は溜め込んだ宿題を根気よく数時間頑張ったあとは漫画を読む。人生ゲームまで持ってきていたが私は応じず。
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お風呂は陶器の風呂と檜の風呂の二種があり、家族風呂として貸切入浴させてもらえる。
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父子2人で檜風呂を使わせてもらった。
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開け放てる窓の外には池があり立派な東錦の金魚が泳ぐ。ゼンマイやアジアンタムが青々と葉を伸ばし、目も癒される。温泉ではないけれど風が通り抜けるとても気持ちの良い風呂だった。
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ロビーには4〜5人掛けの円卓が4つか5つほどあり、無料で珈琲やお茶、お茶菓子も頂ける。本来ならば宿泊者同士が交流したりして楽しめる場なのだと思う。
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徒歩数分のシュークリーム屋さんから持ち帰り、共用の冷蔵庫に保管させてもらったものをオヤツに頂く。

 

16時に宿を出たが、ご主人がわざわざ宿の外まで送って下さり、谷中は楽しめたかい、昼間に寛ぎに来るのも旅行気分でたまには良いでしょう、また来てねと優しく息子に声をかけてくださる。

 

部屋を17時まで提供して大人1人3000円。外来入浴も500円。宿泊1人1泊5940円、2人客で11,220円。もともとが廉価で良心的な宿なだけに、やはり宿泊客で埋めたいよな。早くコロナが収束してほしいものだ。
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谷中はカフェや雑貨屋でなくとも風格をもった古い家屋が多く残る。少しばかり京都と似た風情を感じるのは木造建築で商う小資本の雑貨屋や個人店、カフェなどが多いからだろうか。
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宿からすぐ近くの玉林寺には千代の富士銅像が立っていた。
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中央部の青味がかったメダカは最近流行りの高級メダカだと思われる。「幹之メダカ」系統だろうか。青のラメは1匹数千円するものも多い。その上を泳ぐのも「三色透明鱗」に似た品種。黒メダカも確認できる。羽振りの良いお寺。
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帰途、道端の空き地で新潟からの移動販売車が100%搾りたてのジュースを販売していた。みかん100%ジュースを頂く。
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日暮里駅は猫の街でもあるらしい。朝倉彫塑館などまだまだ観たいところは尽きない。そのうち、再訪しよう。