- 香蘭社の本店はちょっとした美術館。
- 陶山神社は晴れの日に来るべき。伊万里焼でできた鳥居は見所。
- 武雄は武雄温泉、武雄図書館、武雄神社、御船山楽園ホテルも全て歩いて回れる範囲にあって便利。
- 武雄神社の樹齢3000年の大楠御神木は必見。雨の日でも、雨の日こそ来るべき。神々しさに圧倒される。
- TeamLabのインスタレーションには飽きてきていたけれどもこの廃墟インスタレーションには心酔した。
- サウナシュラン3年連続日本一の「らかんの湯」でサウナの魅力に納得。サウナに目覚める。
- 東京でTeamLabに既に飽きた人にも廃墟の湯のインスタレーションは新しい感覚でオススメ。
- 地元民で埋まるような居酒屋は美味しい。お店の人も気さく。
香蘭社が朝8時から営業しているので覗く。我が家にも大きな8寸ぐらいのボウルがある。瑠璃色があまり好きではないのと、香蘭社は和より洋のデザインよりなので私は香蘭社よりも深川製磁贔屓だ。こちらも宮内庁御用達なのは知っているけれども。
私が好きな大正レトロランプにインスパイアされた和柄食器。香蘭社らしくないとも言えるがこれは好み。
陶山神社
作陶するものとしては素通りは許されない陶山神社に土砂降りの中で参拝した。
奉納された有田焼きの灯籠が並ぶ。
白眉はこの有田焼でできた鳥居。
様々な有田焼きの品が奉納されている。
少しばかりロボット染みた有田焼狛犬。全国の狛犬愛好家は一度は拝みたい像。
尊い。
青空だった昨日訪れるべきだった。後悔。
御朱印を頂き、さらには御朱印帳袋、陶器安全の祈祷札を頂いてきた。
武雄神社
有田から武雄に移動して早速の訪問先は武雄神社。
賽銭箱にこのような扇があしらわれているのは珍しい。
〆縄が多く巻かれた神社だった。
狛犬にも〆縄を巻くのは珍しくはないだろうか。
狛犬愛好家には陶山神社に続いて個性的で外せない神社。
武雄神社、陶山神社では見開きの御朱印を複数種類用意していて季節限定の御朱印も多い。字も達筆でたくさん頂きたくなる衝動に駆られる。
ここでの御朱印は目を閉じて願い事をしながら金のインクの鮎の判子を釣り針めがけて押す占い。針に鮎が重なると願い事は叶い、距離が離れるほど叶うまで時間がかかるのだそうだ。私の願いはそう簡単には叶わないようだ。頑張ろう。
武雄神社の大楠
樹齢3000年という日本十指に入る巨木だが樹形の美しさと葉の瑞々しさを総合すると日本一の御神木だと思っている。土砂降りの雨の中で見上げた効果もあるかもしれない。
武雄図書館
武雄図書館はTSUTAYAを経営するCCCに市が経営委託し、建物内にスターバックスが同居するという新しいコンセプトが全国的に話題になった。子供図書館が併設されておりそちらの2階のカフェで朝ごはんを食べた。
パンケーキ三種の食べ比べ。穀物系とかいろいろ粉がちがうようだったが蜂蜜やバターを塗るとなんだか違いはよくわからなかった。
武雄図書館は手の届かない高さの書架に偽書を詰めていてあたかも圧倒的な蔵書があるような雰囲気作りをしているが、公共図書館が雰囲気作りだけに飾りの偽書に150万円をかけたことが問題になった。
さらにはTSUTAYAの古い売れる見込みのない書籍の購入(2013年開館にも関わらず「公認会計士第2次試験 2001」や遠方の「ラーメンマップ埼玉2」など)が発覚して私企業による在庫処分に利用された疑惑が上がったり、
図書館司書が営利販売店員を兼任することで営利業務が優先される懸念が挙げられていたり
建築デザイン重視で書籍に陽が当たるため本が焼けて青くなっていたり、
独自の書籍分類が例えば旧約聖書の「出エジプト記」や村上春樹の「ノルウェーの森」が旅行ジャンルに配架されるなど図書館共通の十進分類法を無視する摩訶不思議だったり
いろいろと問題視される話題も多かった
それでも本を借りたり読んだり、カフェ利用したりできる人が多く集まり利用される公共施設を指向したその挑戦は好感が持てる。
むしろそれを醜悪な形で誇張拡大した見栄え重視の「こども本の森 神戸」や中野区の飾り棚だらけの図書館がどうかと思う。
武雄市の先進的姿勢に全国的な知名度を獲得できたと考えると副次効果は大きいのかもしれない。取り敢えず地元民も旅行者も早い時間帯から朝食が食べられて時間を潰せる拠点なのは確かだ。佐賀や武雄の観光本を立見してさらにイメージを膨らませられる場所でもある。
御船山楽園ホテルらかんの湯
サウナシュラン連続3年日本一の栄誉に浴したサウナーの聖地があるというのでそこで本格サウナデビューしてみることにした。今までもサウナに10分ほど入ることは何度もあったがサウナから水風呂に入り休憩するサイクルを数回まわすように本格的にサウナを満喫することはなかった。
こうしてサウナ目当てで私のような客が来るのだから、32歳で12億円の債務保障書にサインをし、営業すればするほど赤字の経営破綻すれすれのホテルを失敗したら自己破産する覚悟で立て直した社長の努力は報われたのではないか。新機軸の設備投資をしてサウナとTeamLabのニ柱で若い世代に対する集客力を高めている御船山楽園ホテルの経営は執念の結晶。起死回生の攻めの投資をして、功を奏した好例。
「らかんの湯」のここがすごい
- セルフでロウリュできるサウナ。
- サウナ室内にも上部、水平部に窓を設けて外の樹々を眺められる雰囲気づくり。
- 総重量3tの巨大薪ストーブは武雄の薪をくべ、御船山の石を熱して冷やした温泉水をかける地産地消サウナ。
(公式webから拝借)
- 初心者向けにシャワーでぬるい水を浴びてからすぐ脇の水風呂に入れる工夫された動線。
- 水風呂は階段がついて複数人が肩まで入れる深さ。
- 外気浴するための長椅子の背もたれと足置きの角度がちょうど良く、浮遊感のある寛ぎ。
(公式webから拝借)
- 休憩するエリアにウォーターサーバーや温かい番茶が備え付けられていて水分補給がこまめにできる。
- 全面ガラス張りの室内休憩所があり森林浴さながらに休める。さながらバリかどこかの高級リゾートスパ。
(公式webから拝借)
- フルーツスライスの入ったデトックスウォーター、ドライ蜜柑、水羊羹、塩プリンなども無料で摘める。
- 空間全体を香ばしい良い匂いが漂っている。
- 身体をしっかりと洗い、
- タオルを尻の下に敷いて無理せず中断へ
- ストーブに水を掛けてロウリュするさいには失礼しますと他の人に声がけするのがマナーらしいが熟練サウナーがちょうど良いタイミングでロウリュしてくれるのに任せれば良い
- タオルを頭に乗せると髪が熱くなりすぎず無理せず長く留まれる
- 10分ほどして無理せずサウナを出る
- いきなり水風呂に入らず、無理のない生暖かい水を軽くシャワーで浴びてから
- 息を吐きながら水風呂に浸かる
- シャキッと目が覚め、アドレナリンの分泌を感じる
- 水風呂は1〜2分で十分。
- 手拭いで水気を拭き取り
- お茶や水を適量補給して
- 長椅子で脱力してリラックスすること8〜10分
- これを1セットとして3セット回す
なんだか頭がスッキリとして、身体は軽く、多幸感に包まれてくる。これが「ととのう」感覚だろうか。仕事がしんどくて精神的にも肉体的にも疲れた際にもサウナは救ってくれそうだ。サウナーになろうと思った。とても快適な設備でサウナデビューできたのも幸いしたかもしれない。
廃墟風呂feat.TeamLab
廃墟と化した大浴場の幻想的な地面から突き出した柱。防水にしてこの空間で入浴できるようにして欲しい。
柱には四季の花々が投影される。
サウナで心身共に軽くなり、1kmの道程を武雄温泉駅方面へ引き返して宿の近くの居酒屋を探した。宿の主人に勧められた「あん梅」は予約で満席。その角を曲がってすぐの「心酔」に入店したが、ここも私が入って20分もしたら満席となった。