月曜日の午前から加太の海の見える屋上露天風呂は極楽。
黒江の漆器産業は面影だけでほぼ滅んでいる。
在和歌山の標本制作会社を知る。https://amphillc.com/
スナックデビュー
行きそびれた次回訪問したい場所
二日酔いで頭が重い。うだうだとして結局は宿を9時に出た。
11時の加太港発、友ヶ島行きのフェリーに間に合おうと車を急いだがなんと今日は天候不良の為に欠航とのこと。行けなくなると途端に大きな何かを流したような気がしてくる。煉瓦造りの砲台跡のある無人島で、宮崎駿「天空の城ラピュタ」の舞台のような景観として人気らしい。遺跡廃墟好きとしては行きたかった。
気分を切り替えて漁港の目の前にある温泉旅館の日帰りプランを利用。豪華海鮮御膳と温泉入浴で3000円の昼間からの贅沢。
食事を終えて屋上の風呂へ。月曜日の午前中から温泉旅館の風呂に入る人などいないことに気付かされた。真っ当な人は働いているのだ。
誰もいないので撮らせてもらった。
こんなに気持ちの良い室内風呂もなかなかない。三方が大開口の窓で大変明るい。右手には海水浴場の砂浜、正面には島々、左手下には漁港が眺められる。
露天風呂よりも長居したくなる室内風呂だった。
ここから車を返して和歌山市の南、黒江へ。なんでも漆器の産地だというので何か面白いものがないか探しに行った。
黒江ぬりもの館という古民家カフェへ。季節柄、大きな鯉幟が架けられていた。
2階のイベントスペースは今現在は使われていない様子。
窓から見える鯉の顔が郷愁を誘う。
珈琲善哉を5分ほどで掻き込む。
そして隣の池庄漆器店へ。
会津塗、山中・輪島塗と合わせて三大漆器と呼ばれた紀州漆器は産業としてほぼ壊滅していて残念。元々は食器などの大衆漆器が中心だったので殆どがプラスチック塗りに置き換わってしまい、木地の漆器は作家モノが僅かに作られるだけ。ここ池庄漆器店でも売られている漆器は殆どが他の産地のものだ。山中、輪島、会津などなど。地元の漆器は殆どないんですよ、とのこと。
こちらが復刻させようと試作してみた絵付けの6寸の漆器皿だそうだ。6000円也。木目を垂直か水平にしてくれれば良いのに。
良い色なんだがな。他の産地の漆器は都会の店でも買えるわけで、わざわざ和歌山で買う気は起きない。
漆器は期待外れだった分、代わりの慰めとなったのが何故か池庄漆器店で売られていた骨格標本3Dプリントレプリカ。
アンフィ合同会社(https://amphillc.com/)という博物館に標本レプリカを納めている熱い会社があることを知った。
「本物の骨を一つひとつ3Dスキャンし、全152パーツの3DモデルをZBrushで交連させて完成させた本格的な全身骨格モデルです。出力には光造形式3Dプリンターを使い、歯や手根骨など細部まで再現しております。」
欲しい。7500円か。どれか手持ちの植木鉢を売れば買える。
この威嚇体勢の標本など素晴らしい。私の今年の誕生日プレゼントにしてもらえないものか。
黒江からの帰りがけに紀三井寺に寄ってみた。何たる阿呆か、私は和歌山にも西国三十三ヶ寺の寺院があることを忘れていて西国三十三ヶ寺巡礼用の御朱印帳を持ってきていなかった。書置きは好みではないが、またいつ来れるかもわからないので頂いていくしかない。
231段の急峻な石段がある。