心が病みかけたら起死回生の癒し手段として持っておきたいプランだ。
- 天狗岳と黒百合平を周遊する登山コースが苔の森や山頂からの開けた眺望など表情豊かで魅力的。
- すぐ近くに見に行ける源泉がコバルトブルーで美しい
- 日本秘湯を守る会の会員宿
- 温泉は浴室に羊歯や錦木が茂ったりと野趣に溢れ、泉質ともに絶品
- 料理も山菜が豊富で美味しい
- 朝食は7時からだが早く出発する場合はお弁当にしてくれる
- 荷物を預かってくれる
- 登山後もお風呂に入らせてくれる
- 茅野駅から無料送迎してくれる
- 宿の方たちが優しくて親切で好きになる
これだけ多要素に充実した宿も少ないのではないだろうか。
私は泊まりたい温泉地に「日本の秘湯を守る会」の会員宿があれば積極的にそちらを選んでいる。湯も良いだけでなく風情ある旅館が多い。
玄関から既に私の好物な鹿の剥製だらけ。猪や狸、熊から白熊までいる。
階段を上がったところにも鹿、鹿、鹿。
廊下や食堂がドライフラワーで彩られているのも華やかで良い。
客室はトイレは共用だがシンプルかつ清潔。8畳間を1人で使わせてくれた。早々に布団を敷かせてもらって寝転ぶとこの通り。目の前一面に山の緑が入ってくる。風が気持ち良い。
ほんの100m程度斜面を登るとこの宿の美しい源泉がある。温度は14℃の冷鉱泉で加熱しているのだという。
風呂がまた最高に好み。山に向かって前と右だけでなく上方の三方向が窓になっているので、なんとも明るく開放的。外の美しい新緑がたっぷりと視界に入ってくる。
しかも浴室内にシダが生えており、葉を茂らせるニシキギは花まで咲かせていた。湯船の真上で花を愛でられる風流な温泉風呂は初めてだ。
ここまで開放感のある風呂だと露天風呂がなくとも全くもの足らなく感じない。むしろ虫も飛んでこないしこの山深い立地では露天風呂のように開放感と採光のある内風呂が正解に思える。
熱帯植物園のよう。大きく明るい窓から射す光を浴びて緑が輝いている。
打たせ湯は源泉そのままなので14℃程度と冷たい。
こちらも源泉そのまま掛け流し。
風呂は朝7時から22時まで入ることができ、なんとも有難いのは宿泊者は翌日チェックアウト後も登山後に無料で入らせてもらえる。日帰り入浴も10:00〜15:00の間なら1人700円で可能だ。
夜の暗い中でも緑は映える。
これは私の温泉十選に入ること間違いなし。
談話室には読み尽くせないほどの漫画や登山雑誌。
山に登らずに漫画三昧してもよいぐらい。
食堂にもドライフラワーが吊るされ、明るくお洒落な山荘食堂となっている。
ヤマメの甘露煮、山菜、鴨のロースト、あれこれ素朴な味わいで美味しかった。
野菜がたっぷりなのが嬉しい。
これはまた、子供たちを連れて是非泊まりに来たい。昼ご飯も出しているので登山しないだろう妻も一緒に来て楽しめるのではないか。