作陶 羊頭狗肉

 

2021年11月

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何を意図したのかよくわからないけれども衝動的に作り上げた。なぜ裸。なぜ女性。なぜ羊の頭をしてるのではなく羊の頭を被っているのか。

 

2022年5月

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修正した際に使った土が異なることが判明。初歩的なミス。これを味わいとして正当化してしまうしかない。

 

2022年5月下旬

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こんがりと素焼き。中が空洞になっていない厚みのある塊は素焼きした際の空気膨張爆発が怖い。しかし6ヶ月も放置して完全に乾燥していたので流石に爆発しない。

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素焼きしたら土色のムラが無くなった。本焼きするとまた出てくるのだろうか。

 

2022年6月初旬
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素焼きに筆で釉薬を塗った。素焼きの陶肌が一番、人間の肌色に近いかもしれない。悩んだが人の肌は焼締で施釉しないことにした。

羊の頭には白い釉薬を塗るのは既定路線。犬を焼締にしたかったがメリハリが出ないので羊に合わせて毛皮は白に統一、一貫させることにした。
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本焼きすると色は濃くなるのか、まだら模様が出るのか。焼いてみないことにはわからない。
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6月中旬 本焼き

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コロナで陶芸教室が閉鎖されて以来、作陶する人がほんの2〜3人しかいなくなった。ほとんど毎回、自分の作品だけで窯を満杯にして焼かなければならなくなったので窯炊きの頻度がかなり下がってしまった。作り始めて9ヶ月近く経ってようやくの本焼き。

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釉垂れ無し、異常無し。

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土肌には今思うとムラが現れてくれた方がよかったようにも思う。初めてすぎて勝手がわからなかった。
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身体は無釉で土肌のまま。羊頭と犬は白い釉薬が薄めにかかり、土肌が透けて表情に変化が現れている。
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植物を植えることもできない全く無目的な置物を初めて作ってみた。いわゆるフィギュアとか陶人形とはそういう飾るだけのものなのかもしれない。

 

新解釈「羊頭狗肉」が出来上がった。勢いで出来上がった造形で満足のいく出来栄え。陶人形もいいかもしれない。

 

羊の頭を被った女性が犬に肉を与えている。その含意は。。。