制作備忘録。
陶蟲夏草「蝉」鉢が請われて福岡の方にお譲りした。蝉の似た鉢は手元に一つは置いておきたいと思って作り足した。前作より前脚がだいぶゴツくなった気がする。
一品一品、形が違う。進歩なのかブレなのか。同じモノは二つとない一品モノの手作りです、とは良く言ったものだ。
今回は赤土2号の轆轤水挽きの鉢の上に黒泥土で蝉の幼虫を作り、さらに半磁土で菌糸というか粘菌ののようなものを足してみた。3種類の土を贅沢。これも鉢をマットにしつつ、蟲は光沢を持たせつつも黒土を透けさせる。そして粘菌は真っ白にしたいが為だ。
そして背中から白いサボテンか多肉植物が生える仕様にしたい。制作時間2時間。少し細部に手間をかけるとあっという間に時間が過ぎる。そしてこの夏の暑さは乾燥との戦いでもある。
素焼き作品も溜まってきた。来週に小窯で素焼きの火を入れようか。
蟲が8つ。団子虫3、鍬形2、兜1、蟻1、蝉1。あともう一つ鉢が余っている。天牛に再度挑戦しようか。